予備校、塾の是非
息子福山は、現在、理系大学4年生である。
2度の留年を経験し、無事、大学4年生へとなり、現在、就活に忙しい。
さて、息子福山であるが、高校時代、予備校や塾には、通っていない。
予備校や塾に通っていなくても、指定校推薦で大学に進学出来たのである。
高校受験を失敗し、高校が始まっての初めての定期試験で、クラスの5番以内の成績をたたき出した。
おやっ、これは、指定校推薦が狙えるかも!?と思い、息子福山と相談して、指定校推薦での大学受験を進める事にした。
2年次からは、文理にクラス分けされた。
理系クラスでは、学年の上位の生徒が流れていった中、定期試験で上位の成績である事がわかる。
理系クラスでは、上位5名は実名入りで、クラス全員の定期テストの点数が公表された。
なんどか、息子福山も実名入りに名乗りを上げる。
一度、数学で、満点をとり、数学で一位をゲットなどの時もあった。
高校3年間、息子福山からは、予備校や塾に通いたいという要望は出なかったが、ちょうど、旦那が定年退職をして、転職をした時期とかぶったので、もし、息子福山が予備校や塾に通いたいと言っても、それをかなえてあげる金銭的余裕は無かったと思う。
しかしながら、予備校や塾へ通う時間や、予備校や塾の課題をする時間が免除されたおかげで、学校の勉強に集中することが出来たのではないかと思う。
それは、中学生の時の失敗から学んだことであった。
中学1年生から、自宅から近い進学塾に通っていた。
その進学塾は、県内のトップ校を目指す進学塾で、カリキュラムは、すばらしく、息子福山は、数学と理科科目の定期テストで、偏差値70以上をたたき出す事もよくあったのであるが、それは、一方的な学びであって、自立した学びではなかった。そのことに、息子福山は、胡坐をかいた。
そして、中2で反抗期に突入し、学校と部活と塾のバランスを失い、失速して、進学塾を退塾する事となった。
その経験から、高校では、息子福山に、予備校や塾を与えるのではなく、自力で学ぶ力を伸ばせたかった。
確かに予備校や塾に通うと、効率の良い学習を得られるかもしれないが、社会人になってからは、自分で考え、自分の道を切り開いていくしかないので、息子福山には、自分で考え、自力で乗り越える事を教えたかったのである。
しかし、詰めが甘かった。
指定校推薦で合格が決まった後の、大学からの課題をもっと真剣に取り組まなければいけないという事に、気が付かなかったのである。
そこに気が付いていれば、留年は免れたのではないかと、その部分に関しては、後悔している。
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