スジ肉がやわらかい
だんなは、スジ肉を美味しくするのが得意である。
アジフライは、かつて、スジ肉を調理したことが無い。
おとといだんなが、スジ肉を購入してきて、次の日に仕事から帰ってきたら、スジ肉を煮ると言う。
仕事から帰ってきて煮るんじゃ食べるの遅くなっちゃうんじゃない?と言うと、「じゃあ俺煮とくよ。」と息子福山がのたまう。
昨日、息子福山はスジ肉にハサミを入れ一度沸騰させてから、スジ肉を良く洗いこの工程を繰り返し、スジ肉の臭みを取って行った。
そして、味付けをしてスジ肉を煮込みだしたのである。
「なべかけてあるから。」と息子福山はのたまうと、ソファーでうたた寝をし始めてしまった。
鍋の様子を見ながら「汁、半分ぐらいになったよ。」とか、「もう油しか出てないから鍋の火を消したよ。」と声を掛けるが一向に息子福山は起きる気配を見せないのである。
ああ、じゃがいもも剥いてない。
と、アジフライが山崎賢人主演の『羊と鋼の森』の映画をアマゾンプライムで観ながら、じゃがいもを剥きはじめたのである。
『羊と鋼の森』は、以前、読んだことがあるのだが、あまり記憶が無くほぼまっさらな状態からの視聴であった。
少し前に、山崎賢人主演の「氷菓」も見たのであるが、山崎賢人って、キャラが前に出る役者さんではなく、無声音の中にいるかのような静かな演技がはえる役者さんなんだなと思った。
さて、スジ肉であるが、だんなが帰って来た瞬間、息子福山はソファーから飛び起き、「なんで、起こしてくれなかったんだよ。」とのたまうではないか。やれやれである。
それから、スジ肉にジャガイモを投入して煮始めた。豆腐も投入。
煮はじめたのが遅かったので、なかなか煮あがらない。
もう11時が回ったころであろうか、そろそろだろうと、赤い自分の箸を用意し、待つ、アジフライ。
スジ肉を食す。トロトロである。味は薄味であったが文句を言わず頂いた。
明日は、残りでおじやでも作ろう。と。
今朝、息子福山は、残りの鍋にご飯を投入し、おじやを作ったらしい。たぶんアジフライの分は無いであろうと遠慮した。
スジ肉って、本当に手間がかかる。
うちの男子たちは、まめである。
料理男子である息子福山にチキンを焼かせたらピカイチである。
だんなに、クレープを焼かせたら、色白美人さんの焼き上がりである。
そんな男子たちのご機嫌伺いを立てて、上手にご相伴にあずかるアジフライである。しかし、昨日のスジ肉は本当にトロトロであった。
結婚当初は、材料費をかけた料理を旦那がすることに怒り心頭であったが、現在の材料費は、主婦であるアジフライよりも節約気味である。
安くて美味しい。ビバ、男子ご飯。
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