奨学金、復活の手続きす
息子福山の大学の学費は、奨学金である。
アジフライが、子供の手が離れたら正社員として働いて、学費を貯金しようと思った40歳の時に、病気を発症し、長年の闘病生活に追い込まれたために、学費を用意できなかった。
そのために、息子福山は、奨学金で進学することとなった。
奨学金を申し込んだのは、息子福山が、高校3年生の時である。
奨学金が通らなければ、大学進学は、諦めなければいけなかった。
無事、奨学金をいただけることとなり、無事、進学することができたのであるが、進んだ工学部は、実に、留年率が高い。
留年率の高い大学を回避したつもりであったが、まさかの留年をしてしまう。
息子福山は、奨学金で進学しているので、実に勤勉に学業に取り組み、頑張っていたので、留年が決まった時には、すごい落ち込み様であった。
息子福山は、まず、大学を去ることを考えた。
何しろ、留年すると、奨学金が止まってしまい、我が家には、大学の授業料を支払う余裕のある資金がない為である。
そこで、息子福山と話し合った。
休学という手もあるのだと。
一年間休学して、アルバイトをして授業料を生み出す方法である。
休学という提案をすると、息子福山は、独学で資格の取得を目指して、大学は諦めるとのたまうではないか。
独学で資格取得とか、息子福山が叶える確率は、素晴らしく低く感じたから、その話を聞いて、慌ててしまった。
もし、資格の取得が失敗したら、単なるフリーターになってしまうからである。
せっかく、大学に進学をして、将来が見えたのに、高校で就職したよりも悪い状態になってしまうと、焦った。
そこで、アジフライは、考えた。
実家の父親に、学費の借金を申し入れたのである。
父親は、快く承諾してくれた。
そこで、息子福山に、その旨を伝えた上で、どうするかを求めた。
で、どうにか大学を続けることと成ったのであるが、まさか、新型コロナの影響でこれほど、世の中が変わってしまうとは。
休学して、アルバイトとか、このコロナ禍、まず、無理だっただろう。
大学を辞めて、就職とかもまず、厳しかったと思う。
そんな息子福山は、どうにか今回は単位を取得できたようである。
もう、何ヶ月も奨学金の復活の手続きを見落として、結局、大学を去ることになるのではないかと案じていた。
そしたら、やっと大学より、連絡を受ける。
息子福山は、書類を書き込み、いざ、郵送という段階に来て、封筒の書き方がわからないとのたまう。
そこで、アジフライの出番である。
一つ一つ、封筒の書き方を指導して、無事、簡易書留で郵送完了。
あとは、神頼みだ。無事、審査が通る事をお祈りしたい。
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