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狂い始めた時間軸

息子福山の関西への引っ越しの日程が決まった。

何か家族を取り巻く時間軸が狂い始めている気配を感じた。

違和感を感じる。

息子福山の関西で住む物件を会社が探してくれて、引っ越し業者も会社が手配をしてくれて料金もただ、至れり尽くせりで、そのことに一つも疑問を持たない息子福山。

これって変ですよね。

もちろん家賃補助もあります。

会社の借り上げ賃貸物件。

最初、息子福山の引っ越しの日程が決まって、自分が動揺しているのかと思ったのですが、今の状態を考えると、気が狂いそうです。

普通じゃない現実。

ただよりも怖いものは無い。

息子福山は、会社からの待遇を当たり前のように考えているけれど、

何かがずれているような気がするのは、気のせいだろうか?

理系の男子の就職は、地方に散らばっていく。

院卒の同級生も研修は地方だという。

息子福山は、大きな波に飲み込まれてしまうのだろうか?

会社に囲われてしまうことに疑問を感じない息子福山を見ると不安が膨れる。

自分が見たことない世界に戸惑っている。

すぐに手が届かないところに息子福山が行ってしまって、いざという時に、助けられるのだろうか?

会社の色に染まることは、正解なのだろうか?

何か息子福山が知らない人になってしまうのではないかと不安に思う。

自分の価値観と違う世界に行ってしまうのではないかと不安なのだ。

息子福山の経験値は未熟である。

会社に入って、会社の常識を判定できないもどかしさ。

家から会社に通うのなら、色々話を聞いて、それは常識的に考えてどうなのかのアドバイスもできるが、遠方で忙しくなったら話も聞けないから判定ができない。

親は、子供が就職すると、こんな不安な気持ちに陥るのだろうか?

多分であるが、何かあったときに、頼りにしてくれるとは思うが、

昨晩は、久しぶりに家族4人でご飯を食べた。

近々の最後の晩餐である。

なぜか、回転寿司をおごらされた。

その後のお茶代も払わされ、

いつものように家族4人で集まったが、家族4人、それぞれがそれぞれの方向に向かっている。

子供が小さかった家族4人の姿とは、異なっていた。

何か、狂い出している気配を感じた。

安定感とは程遠い感触であった。

変わらないまま生きることの難しさを感じた。

息子福山が社会人になっても変わらないままの息子福山でいて欲しいというのは親のエゴだろうか?

守りたいもの。

何も変わらず、ただそこにあるだけでいい。

そんなのは、無理なのかもしれないと見え隠れする現実。

そんな現実を突きつけられて、やっぱり動揺しているのだ。

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