家族の元にいたい、壊れそう
昨晩、2階の扇風機が壊れた。
古いもので、父親が修理をしたものであるから、あれこれ触らず、父親が使っていた扇風機を持ち込んで就寝した。
昨晩も暑かった。
胸騒ぎもして、不安薬と追加の睡眠導入剤のお世話になった。
朝、目覚めると、筋肉痛だった。
先週の木曜日からの一週間から解放された朝でもあった。
昨晩、隣の方に、父親が徘徊した際に、夜中の2時に、ご近所の木戸をどんどん叩き、名前を叫んでいたと聞き、ご近所にご挨拶に向かわなければと、筋肉痛の体を起こす。
駅前まで出る元気はなかったので、ご近所のお茶屋さんに出向いた。
父親がいつも配達してもらっているお茶屋さんである。
父親がいつも頼んでいるお茶を三つほど、簡単に包んでもらった。
ご迷惑をかけたお家を訪ねて、お礼を言ったが、そのご近所さんは、木戸から本宅が遠いので、気が付かなかったそうだ。
じゃあ、誰が、警察を呼んでくれたのか。
それ以上の情報は、わからなかった。
父親は、昔から晒しをお腹に巻いている。
入院するにあたって、晒しが二組しかなかったので、新たに晒しを購入して昨晩洗ったものが、乾いていたので、巻いていった。
明日は、燃えるゴミ、
おむつが溜まっており、そのままにしておくこともできず、ごめんなさいをして、ごみ収集場のカゴにこそりと入れる。
賑やかだった実家の居間に父親はいない。
テレビも実家では父親がかけている時代劇やらしか見ていないかったので、つけることもなく、シーンと音がするんじゃないかと思うほどの静寂。
YouTubeで、米津玄師をかける。
時計は、3時を回っていた。
1週間の喧騒から一転の静寂で、自分が壊れそうになった。
まずい、このままでは自分が壊れてしまう。
家族の元に帰らなければ。
気持ちが焦る焦る。
涼しくなる夕方に、病院へ行って荷物を届けようと思ったのであるが、急いで、帰り支度をする。
病院へ向かう道は、ものすごく暑い。
照りつくような熱気で溢れる中を病院へ急ぐ。
荷物をナースステーションに預け、病院内のコンビニで、ジャスミンティーを買いあおる。
昨日と同じように。
そして、赤い電車に飛び乗ったのである。
これで帰れる家族のもとに。
と安堵した瞬間、自宅に食べるものがあるのか不安になった。
とりあえず、袋麺のラ王とそうめんと食パンに杏ジャムを買った。
こんな時、杏ジャムは勇気をくれる。
自宅最寄り駅前について、外に出ると、涼しい風が流れていた。
あの灼熱はなんだったのだろうと思わせるぐらいの涼しさであった。
自宅にやっと帰れた。
エアコンが寒く感じて、布団をかぶって自分のベットに倒れ込む。
これで、壊れずに助かったのだ。
しかしながら、日付の記憶はしっちゃかめっちゃか。
混乱していた一週間だった事を示すように。
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