日和ちゃんのお願いは絶対
本日、ご紹介の本は、岬鷺宮さんの『日和ちゃんのお願いは絶対』です。
前回に引き続き、岬鷺宮さんの作品です。
息子福山に、『三角の距離は限りなくゼロ』を5冊借りた時に、一緒に渡された一冊でした。
noteって便利ですね。写メで本を写さなくてもアマゾンさんで、本の紹介がこうやって出来るんですから。
なんかこの本達、同じ作家さんだったって気が付かずに息子福山が買ったようです。
ラノベって、イラストも大事ですよね。この2冊とも、イラスト好みです。
さて、『日和ちゃんのお願いは絶対』ですが、息子福山曰く、ラノベでも設定が飛びぬけてはいないそうなのですが、おばさんにとって、最初、ちょっと読みだすのに勇気がいりました。
なぜなら、主人公頃橋君の彼女の日和ちゃんが、特殊能力を持っているんですもの。
舞台は尾道なのですが、日和ちゃんの繰り出す「お願い」は絶対で世界情勢でさえも制御が出来る特殊能力持ちなのです。
そんな特殊能力持ちの日和ちゃんと頃橋君の「セカイ系」恋物語です。
セカイ系とは、アニメ・漫画・ゲーム・ライトノベルなど、日本のサブカルチャー諸分野における物語の類型の一つである。 定義が明確に為されないまま、主にインターネットを通じて広がったため、意味するところは諸説あるが社会学、現代文学論、サブカルチャー論などで様々に言及されている。 ウィキペディア
「セカイ系」調べたんですけど結局おばさんには、良くわかりませんでした。歳は取りたくないものです。
しかしながら、特殊能力持ちの日和ちゃんと頃橋君は、しっかり恋愛をしています。設定が設定の割に、ほのぼのと進みます。
そして、ラノベのお決まりの様に、主人公の頃橋君は勉強が出来るようです。なんか息子福山にお勧めされる全てのラノベに共通している項目ですね。そんな設定の主人公に現在の若者がなびくのですね。不思議です。
でも、共感した思いは、この主人公の頃橋君が、本当に日和ちゃんを大事に思っている事です。
周りの人が、キスを期待する中、キスと言う行為ではなく、大きい想いで包み込む頃橋君が好きです。
ここで作家の岬鷺宮さんの事に触れておきたいのですが、この作家さん、1冊の結末の満足度は最高の部類に入るのではないですか?
続きものであった『三角の距離は限りなくゼロ』の1巻でも感じたのですが、1巻完結でも満足する出来で、この『日和ちゃんのお願いは絶対』ももしかしたら、続きがあるんじゃないかなと不安になりながらも素敵なエンディングで占められていて、良かった良かったと読み終わりました。
ラノベも悪くない。
そんな感想です。
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