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パラスポーツでのラグビーに触れる-Touch Rugby in Parasports-

ブラインドラグビーって What is Blind Rugby?

ブラインドラグビーって聴いたことがありますか?

僕は今年4月に開催された秩父宮みなとラグビーまつり2022で日本ブラインドラグビー協会のブースで説明をしてもらいました。協会のサイトではブラインドラグビーをこのように紹介しています。

ブラインドラグビーは、「楕円のボールを持って走る!」スポーツです。

病気により又は生まれつき視力・視野が失われ、好きなラグビーが継続できなかった人、興味があって経験したくてもチャンスに恵まれなかった人、とにかく体を動かしたい人が楕円のボールを追いかけ、パスしたりキャッチしたり、みんなでボールをもって走り回れることができるスポーツです。

視覚障害があってもラグビーができるっていいよなぁ

僕の最初の感想はこれでした。ラグビーをすることもなく歳を重ねてしまった自分は「いつでも誰にでもラグビーをするチャンスがあればいいのに」って常に思っているので、どんな人にもラグビーをする機会があるってのに弱いのです。

ブラインドラグビー体験の機会をくださった選手・協会の皆さん

ふたつのラグビー体験 Experience 2 types of Rugby

今日は「パラスポーツ体験会 with One Rugby」に参加するために、張り切って府中駅前のけやき並木に向かいました。

かねてから興味のあった車いすラグビーとブライドラグビーを一度に両方体験できる”お得セット”のようなイベントがこの体験会だったからです。

ブラインドラグビーに近づく Approach to Blind Rugby

まずはブラインドラグビー体験からさせていただきました。20名ぐらいごとに体験させてもらうチームプログラムに参加です。

1) まずは全盲の人と同じような状態を体験

アイマスクをしたペアの人に自分の声だけで取ってほしいポーズを指示し、意思疎通の難しさを知ります。そのあとは全員がアイマスクをして、声や音を頼りにグループづくりをしたり、整列してみたりします。

ここで難しかったのは自分の周囲の人たちがどのように動いているかわからないということ。目的に向かって自分が動くことも簡単ではありませんが、自分の周りにどれぐらいの人たちがどれぐらいの間隔で集まっているのか、声を出し合わないことには全く分からず、空間把握ができないのです。

このような状態で団体競技をするとしたら、繰り返す中でのコミュニケーション法の確立と熟練が必要だろうなぁ。。と思いました。

2) 次は弱視状態になってボールを持ちます

弱視の方と同じような視界になるために加工されたゴーグルを装着し、ボールのパスを始めます。ボールの中には音が鳴る鈴のようなものが入っていて、お互いの視界が十分でないのを、そのボールの音やお互いの声かけ・大きなジェスチャーなどでカバーしていきます。

ゴーグルをするとパスも恐々です

ここで生きるのは”You Attitude"。ボールの受け手の立場に立って、投げる側が声かけをしたり、ボールの投げ方(渡し方・送り方)を工夫します。コミュニケーションのスポーツたるラグビーに更なる要素をプラスってところでしょうか。

大人チームと子供チームに分かれてパス回しの速さを競うゲームも行いましたが、気遣いにフォーカスしすぎて大人はパススピードを落とし、子供チームに負けるというまさかの結末が待っていました(笑)

この後に書く車いすラグビーとの違いは、実際のゲームにおいては視覚障害の程度の違いをシステムやツールで補正しないということ。皆さん、そのまま同じフィールドに出てプレーされるそうです。

車いすでラグビーをする Play Rugby in a Wheelchair

続きましては、車いすラグビーゾーンへ。ついに車いすラグビー用の車椅子(通称:ラグ車)に乗ります。

障害の比較的軽いハイポインターと障害の重いローポインター用でラグ車は少し違いますが、今回はガードがついていないハイポインター用のラグ車に乗っての体験。

まずはラグ車の操作に慣れるため、曲がったり、S字走行の練習をします。Tohoku Stormersの選手にマンツーマンで指導していただきましたが、普通の車椅子よりもかなり重たい。。操作するにもタイヤに触れるので、いろいろ負荷がかかって、そりゃ乳酸溜まるわなぁ~というのが最初の感想。

最後のクライマックスは選手のタックルをラグ車に乗ったままで受けます。

タックルの衝撃にビビるトシさん

助走をつけた選手のラグ車が正面からぶつかってきます。

試合を見ているとたまに凄い音がするので、どうなることかと思いつつも、ラグ車から手を出さないようにとの指示を厳守して、正面衝突を体験。。

・・・で感想は・・・

面白いやん!

ラグ車が正面から突っ込んでくるのは確かに怖いんだけど、ガッシャーン!ってなったあと、怖いのを通り越して、笑えてきます。まるで怖いジェットコースターに乗った時に、もうどうしようもなくて笑ってしまう時のようです。倉橋選手が「タックルが面白そう」って車いすラグビー始めたって話を聞いたことがありますが、なんかすごくわかる気がしました(笑)

後でリーチ親子も参加したようです

いろいろなラグビー Rugby in Varied Ways

今回の体験は実際にゲームをするところには至りませんでが、試合を見ているだけではわからないことを沢山教えてくれたし、とても楽しかったです。

当事者意識とよく言うけれど、ただイメージしてみてもできないことが、少し足を踏み入れてみると意外に近づけるもんだな・・と改めて思いました。

障害者のプレーするラグビーにはデフラグビーや他にもいろいろあるのかもしれません。クボタスピアーズのサポーターズ仲間から、車いすラグビーにも障害のない人とのミックスチームでタグを付けて楕円級を扱うものがあることも教えてもらいました。

どんな状況にある人にもプレーできるラグビーがあるって素敵なことですよね。

Rugby League World Cupよりトライ(タッチダウン)
タックルやトライもバチバチです

リーグワン2年目へ Toward JRLO Season 2

そして今週末からJapan Rugby League Oneの2年目が開幕します。

開幕前の週末にパラスポーツでのラグビーに触れられたので、ここからはラグビー観戦と応援に全集中です!

けやき並木には選手のバナーが並んでいて、それを見るだけでもテンションが上がってきます。インターネットで見るのとも全然違いました。まるでテレビで見る花火中継と実際に見る花火ぐらい、興奮が異なるのです。

いろんなラグビーがありますが、それぞれの立場の人がラグビーを手にして元気あふれる日々が送れるといいですね(^^)/

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