夏休みが、おわるキミへ。
あなたの体内には、善玉菌、そして悪玉菌がいます。
そしてひよりみきんもいます。
ひよりみとは、良い天気かどうか見極めることを言うそうです。
要するに、自分にとってよい環境かどうか見極めるということです。
漢字だと、『日和見菌』となります。
突然ですが、 人は死にます。
人が死ぬと、体温の下降変化が起こります。
人の体内でぬくぬくとした環境で生育していた善玉菌と悪玉菌。
体温の変化によって、彼らにとって体内は居心地の悪い空間になっていきます。
そのあと、日和見菌たちが一気に増えるのです。
そして、人の体は日和見菌たちの活動によって、腐敗していきます。いつもは目立たず、特に何の活動もしていなかった菌たちが、突然、覇権を握るのです。
正直、ずるいなぁ、と思います。
特に自分の意見もなく、なんとなく雰囲気だけで生存していて、自分たちに都合のいいときだけ、突然我が物顔で動き始める。
ずるいなぁ、って思います。
でもどうやら、自然界ではそれが普通です。
ライオンたちの狩りを見ていても、ライオンたちはどんどん弱い獲物を追い詰めていきます。弱いものに、たくさんのライオンが襲い掛かっていきます。
プライドだとか、かわいそうだからとか、卑怯だから、なんてライオンたちは考えません。群れの動きを見て、弱点に集中攻撃をしかけます。
待ち伏せや、かく乱や、威嚇や、さまざまな手法で狩ろうとします。そして、勝てないと分かると、一気に退散します。日和を見て、ここぞというときに一気にエネルギーを込めるのです。
いわば、百獣の王ライオンも日和見です。
僕たちのご先祖さんたちが、毎年一揆をおこしていたら、全員打ち首。僕たちはここでnoteを書いたり読んだりしていないかもしれません。
彼らが日和見してくれていたおかげで、いまがあるのかもしれません。ご先祖さまも日和見です。
田植えをするタイミングも、日和見です。それぞれの田んぼのオーナーさんによって田植えのタイミングは違います。みながそれぞれ、天気を見て、『日和を見て』植えるかどうか決めるのです。
僕たちが米を食べられるのは、農家の方々の日和見のおかげです。
日和見主義 ことなかれ主義 と人間界ではあまりいい印象がありませんが、自然界においては、天気を読んだり、敵の強さ弱さを見極めたり、気候を見て行動することは、普通のことです。普通過ぎる、ことです。
だから。
真っ向から正々堂々立ち向かわなくていいです。
世の中には、本当に適当に生きているひともたくさんいます。
人の気持ちなんて考えず、自分さえよければいい、という人もたくさんいます。
僕の妹は、真面目に生きすぎて、15歳の時に自殺未遂しました。
一命はとりとめて、今では四人の子供を育てています。
立ち向かうのは、元気がある時でいいです。
いま、元気がないなら、逃げる。休む。
それでいいです。
へとへとの状態で狩りをする動物はいません。
台風のなか田植えをする人もいません。
勝てなければ百獣の王でも逃げます。
大企業の社長ともなると、日和しか見ません。世の中の動きが、自分の会社にどれだけ影響を与えるのか知っているので、きちんと日和を見ます。
世の中は日和を見て成り立ってます。
頑張るとか、正々堂々とか、真面目とかは、
元気があるときで充分です。
もうすぐ夏休みがおわる。
もし辛かったら、
日和を見たら、いいんです。
もしサポートして頂けた暁には、 幸せな酒を買ってあなたの幸せを願って幸せに酒を飲みます。