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梨子は小樽で丸くなる

ゆきやこんこんあられやこんこん

から始まるあの童謡を、朝のこたつで思いしてみる。

うろ覚えの、詩を書き出す。


ゆきやこんこん

あられやこんこん

降っては降っては

ぐんぐんつもる

犬は喜び庭かけまわる

猫は炬燵で丸くなる


多分違うと思うので、ちゃんと調べてみた。すると、衝撃の事実がもろもろもろもろ噴出している。YOUTUBEで、犬に寄生した蝿の幼虫を絞り出す動画があるのだけれど、そんな感じで色んなものが絞り出された。

まず、



ゆきやこんこんではない。

正しくは、「ゆきやこんこ」

そして、この歌の題名は「雪やこんこん」ではない。

正しくは、「雪」シンプル!

勝手に題名が「雪やこんこん」だと思っていたら、歌詞は「雪やこんこ」だし、題名は「雪」だし、いろいろ凄い。掘り出し物すぎる。絞り出しものすぎる。


そして更に、滝廉太郎作曲で、「雪やこんこん」という歌がある。。。

内容は雪よもっともっと降ってくれ、そしたらお姉さんと雪だるまこさえます。という内容。おそらく混同した状態のまま、僕らは「雪」を覚えていたのかもしれない。神秘的すぎる。


そして僕のうろ覚えの歌詞は、さらに混ざっていた。1番と2番を混同して、そして小さな言い回しが違う。正しい歌詞を書いてみた。

試しに、みなさん、正しい歌詞を読む前に、「雪」の続きを歌えるだけ歌ってみて欲しいのです。もし、バスとか地下鉄とか、コンビニのレジ待ちで歌えないという方は、逆に大声で歌って欲しい。

せーのっ




↓↓↓


さて、正しくはこちらです。


雪やこんこ霰やこんこ

降っては降っては

ずんずん積もる

山も野原も綿帽子かぶり

枯木残らず花が咲く


雪やこんこ霰やこんこ

降っても降っても

まだ降りやまぬ

犬は喜び庭かけまはり

猫は炬燵で丸くなる


1番と2番を混ぜて僕は覚えておったし、綿帽子の下りはボクは知らなかった。1番と2番を通しで読むと、

山で静かに雪が落ちていく厳しく静かな山の様子が見える。寒い、山は黒い。枯木の焦げ茶色に真っ白な花が咲く。水墨画のような景色がひろがる。読み手は野山にいるのか?

雪は降りやまず、庭にも積もる。この時読み手は部屋にいる。部屋の中で庭を見つめ、犬が駆け回っている様子を観る。微笑ましい。そしておそらく、炬燵に足を入れているから、猫の様子も観られる。読み手は茶をすする。

壮大な静かで厳しく美しい水墨画から、のほほんとした日本家屋の炬燵まで一気に連れてきてくれるこの詩は凄いと、そう感じているわけです。いやぁ、素晴らしい。

ぜひ、滝廉太郎の雪やこんこんも聞いてみてください!

あんこぼーろの言葉遊びも、チラ見して行ってください!


優希や来ぬ来ぬ

安良里に来ぬ来ぬ

撲っても撲っても

まだ撲ちやまぬ

往ぬを悦び二話書き廻る

梨子は小樽で丸くなる





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