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THE TEAM から学ぶ、強い組織作りとは


『THE TEAM 5つの法則』を今回はまとめました。
組織作りについて、体系的に説明した書籍となっており、
発売1ヶ月6.5万部を売り上げた実績を持っています。

THE TEAMの著者、麻野耕司さんは、企業の組織変革に関するコンサルティング会社「リンクアンドモチベーション」の取締役を勤めていた方です。

同社での組織改善の経験を踏まえてTHE TEAMを出版。
発売わずか2週で、5万部突破のヒットを記録しています。

では『THE TEAM 5つの法則』の内容に入っていきます。


◆チームとは?

まず始めに、この本のタイトルにもあるTEAM「チーム」とは一体何であるかを定義付けしてからこの本のまとめ、所感を書いていきたいと思います!

チーム:共通の目的がある集団
グループ:共通の目的がない集団

とのことで、
自分のまとめる組織はただのグループになってしまっていないか、
組織をまとめるリーダーがしっかりと全体に共通の目的を浸透させられているかがポイントとなるということです。

そうなると共通の目的をどのように設定していけば良いか、
を考えていくのですが、
目標設定前にまず先に押さえておきたいのが、
目標は3種類に分けられると説明されています。

◆目標設定の3分類

①行動目標
②成果目標
③意義目標


これらは
・アクションの分かりやすさ(考えなくても動きやすい)
・ブレイクスルーの起きやすさ(飛躍的な前進!意義を考え、行動する)

の2つの観点でこのように分類することができます。

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行動目標だけでは細かな指示のもと行動が具体的なのでアクションが明確で動きやすいが、それだけではより高い視座(俯瞰目線)で見た、本来の目的や意義にまで意識がいきません。

対して、意義目標をチームとして唱えてあげることでメンバーがより主体的に動くようになります。


◆当事者意識を埋め込むためのポイント3つ

次に、当事者意識をチームメンバー全体に埋め込んでいくためのポイントを3つ紹介していきます。

①人数
②責任
③参画感

①人数
組織というのは人数が多ければ多いほどサボってしまう人が出てしまうもの。
これは学校でも、会社だとしても、人が集まれば動く人とサボってしまう人に分かれるものです。
有名なパレートの法則(8:2の法則)でも言われますが、どのようにチームを編成をしてもサボってしまう人は生まれてしまいます。
そして組織が大きくなればなるほどそういった人は増えてしまうので必要となる対策として、
→人数が多くなりすぎた場合はグループを分けていくことが大切

会社でも部や課があるように、グループを分けていき、そこにリーダーを配置していくというのが重要となってきます。


②責任
責任の所在が曖昧になれば当事者意識は薄くなってしまいます。
責任や評価の対象を明確化することで当事者意識を強くすることが出来ます。


③参画感
参画感とは、自分が参加していると感じることです。
何かを進めるとき、リーダーが勝手に決めたり、自分の知らないところで勝手に進んでしまうと他人事のように感じられてしまう。
そうなればもう自分が与えられた目標やチームで掲げられているものも主体性を持って取り組まなくなっていくでしょう。
→細かな意思決定の上でも意見を交わすことが当事者意識を持つ上で大切


◆意思決定の3分類

参画感の内容にも出てきた意思決定については、
以下の3つに分類することができる。

①独裁
②多数決
③合議


これらを納得感とスピード感の2つの観点で見てみると、

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このように分類することができます。
この図を見て分かるように、意思決定の手法によって時間と納得感のトレードオフになっているのが分かります。

キングコング西野さんが言っていた話ですが、
"今は時代の変化が早すぎるため、多数決や合議をしていては遅すぎる。
それに多数決というのは責任の所在を隠してしまい、組織を動かしていくリーダーの役割を果たしていない。"
→今の時代の強いチーム造りには正しい独裁というのが重要。
 と、西野さんの話を掛け合わせて考察してみました。


次に、
強いチーム作りをしていく上で大切となるエンゲージメント(共感創造)についてのお話です。


◆エンゲージメント(共感創造)の4P

前提として、エンゲージメントを高める必要性、意味として、

今はモノにあふれた時代、エンゲル係数(※家族の総支出のうち、食物のための支出がしめる割合。係数が高いほど、生活水準は低いとされる。)  が高まっていることなどから見ても分かるように、
食べることが最重要目的!!(=食費を稼ぐ!)とされていた昔とは違い、
収入などの報酬だけでなく、感情報酬を重視する時代へと変化しています。


エンゲージメントを高める上で以下の4Pを意識することが重要だと書かれています。

Philosophy:理念・方針
Profession:活動・成長
People:人材・風土
Privilege:待遇・特権

これら4Pのうち、どこを魅力として集まるチームなのかを明確にしたほうが良いと書かれています。

例えば、
ディズニーランドであれば理念・方針のPhilosophyに人は価値を感じ集まっているメンバーであるし、
マッキンゼーであれば活動・成長のProfessionに共感したメンバーが揃っている。

この4Pの違いを意識せずにメンバーの感覚とズレた感情報酬を設定するとエンゲージメントはいつまでも高まらず、強い組織にはなりません。


最後に

以上が『THE TEAM 5つの法則』のまとめでした。

本来は5つの法則ということでよりボリューミーで細かなことも書いてあるのですが、全体を通してすぐに転用できそうな部分を抽出してまとめてみました。

自分が行なっているコミュニティ運営、グループ作りとして、エンゲージメントの4P設定は合っているのだろうか。

意義目標の設定はできているか?ズレていないか?
などを考える良いきっかけになりました。

また他のnoteも見ていただけると嬉しいです。
ここまで見てくださりありがとうございました。

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