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買う編【社会人シリーズ】〜経済のことよくわからないまま社会人へなってしまった人へ〜池上彰


⬛︎「買い物」は経済でどんな役割をしているか

お金はいろんな人を巡って流通するもの

お金を使わないことで、物が購入されず、会社の経営が悪くなり、給料が減り、退職に追い込まれる…この連鎖が起こる

用語:合成の誤謬(ごびゅう)

個人にとっては合理的な行動でも、全員が同じ行動をすると、結果的に全員にとって都合の悪いことになること

⬛︎どうすれば不景気じゃなくなるのか

本当に欲しい物を厳しい目で吟味して購入すること

→経済における投票行動

商品を買うことはその商品を販売、製造している企業に投票することと同義

不景気=物が簡単に売れない状況、においては、企業間競争が激しくなり、売れるための経営努力をするようになる

競争を勝ち抜いた企業の頑張りによって、物が売れるようになれば徐々に景気は良くなる

⬛︎「良い買い物」「悪い買い物」ってあるの?

判断基準は、自身の満足度によって変わる

・良い買い物

モノを買うこと、金を使うことで満足できたり、ストレスが解消される

・悪い買い物

反対に買ったことを後悔したり、ストレスが解消されない

用語:労働力の再生産

お金を使うことで、精神的に安らいだり、イライラを解消することで、「また明日から頑張ろう」という活力を得ること

⬛︎モノ選びの基準

商品そのものだけでなく、企業のあり方や理念もモノ選びの大事なポイントとなる

・環境や社会への配慮と貢献

・顧客サービスの充実

・品質管理の徹底など

⬛︎外出時はブランド品、家ではユニクロ

 これって賢い買い方?

「安かろう悪かろう」は昔の常識で、今は激安ショップでも品質の良い商品を買えるようになり、買い物の行動が変化してきた

ブランドでもユニクロでも納得できる買い物をすることが1番賢い買い方ということではないだろうか

用語:ユニクロ

山口県伊予市の紳士服小売店を父親から継いだ柳井正氏がカジュアル服の販売店「ファーストリテイリング」を設立して全国展開した小売店

元々は「ユニーククロージングウェアハウス」という名前だった

⬛︎車やマンション「買う」か「借りるか」どちらがお得?

買うか借りるかの判断は自身がどんなライフスタイルを選ぶかということによる

自身の価値観と照らし合わせて考えることが重要

ではどのタイミングで買うのが良いのか

「欲しい時が買い時」これに尽きる

用語:デフレ

「縮んでいく」という意味の「デフレーション」を略した言い方

商品が売れず、給料も減っていきら経済活動が小さくなっていくこと

インフレ

「膨らんでいく」という意味の「インフレーション」を略した言い方

物価が上昇し、「値段が上がる前に買ってしまおう」と考えた消費者が買い物に走り、商品が売れるので、さらに物価が上昇していくという経済の状態のこと


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