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凡庸”旅”雑記「安房神社」


Nikon Z6 NIKKOR Z 50mm f/1.8S

前から気になっていた、安房神社にようやく訪れることができた。たいした信仰心があるわけではないが、どうしても一度は訪れたかった。

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ちなみに、この神社。金運が良くなる日本三大金運神社。有数のスピリチャルパワーを持つ霊験あらたかな場所である。

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でも、少しでもお金持ちになりたいなんて、邪な事を考えていて訪れたわけではなく。(いや、少しはあるか)

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実は、浅からぬ因縁をこの神社には勝手に感じている。

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かなり昔、大昔。四国から忌部一族が海を渡り、ここへ辿り着き、千葉や関東一面に広がって行った。四国の忌部一族は、麻の育成や、他の最新技術を持つ一族。彼らが、何らかの目的で四国の山奥から、遠いこの地に移り住んだ。

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ちなみ、とんでも歴史だが、忌部一族は離散したユダヤ民族だとか、何だとか。これは、ややこしくなるので、これ以上語るまい。

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で、個人的に、四国の辺境から,こうして、何の因果か、縁もゆかりもない、千葉に辿り着き、家族を養い、もう、ここで骨を埋めるしかない状態になっているのだから、この神社の元となった、彼ら忌部一族に、変な親近感と、遠く離れた生きていく郷愁の念みたいな裏寂しい同情を感じていまう。

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神社は、さほど大きくなく、落ち着いて参拝するのには、ちょうど良い広さ。境内には、無料の駐車場があるのは助かる。でも、住宅街の中にあるため、周りには駐車場が全くない。初詣や新春の桜の季節なんかは、停めるところがなくて四苦八苦するだろ。

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境内は、それなりに人が訪れていて、思いのほか、賑やかだった。さりとて、浮ついたところはなく、皆が、神妙に参拝をしている。若い夫婦も、姿勢を正し熱心に参拝している姿に、キリスト教や、イスラム教など、特定で明確な宗教は持っていない日本人だが、芯の部分で、自然な敬愛の心に、素直に誇りと、感銘を受けてしまった。

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日頃は,教会に通ってたり、同じ宗教の集いなんて皆無なのに、その場所に入れば、スッと信仰心というほど大袈裟ではなく、神仏に対して自然と首を垂れることができるのは、実に良いことではないかと、思う。

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この、自然と敬う心のあり方は、受け継がれるべき貴重なところだと思う。(なんて)

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神仏への謙虚な素直さが、無いとは言わないけれど、薄くてどうしようもない、こんな僕が、こうして、神聖な神社の中にいて、愚かなりの自身の心を、振り返って感じることが出来たことが、こうして、訪れた一番の効用なのかもしれない。


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