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中島岳志『思いがけず利他』

利他について語られることが増えたが、どうにも安っぽい。企業担当者がSDGsを嬉々として語る姿を見て「正気かよ」と思ってしまう。その理由が本書を読んでよく分かった。利己的な利他、合理的な利他、自己責任論。「日本最高!」と叫ぶテレビに洗脳されている現代日本人の病について、よく考えてみるきっかけとなった。

コワーキングの良さを語るときに僕の語ることは、そこにいる人の行動と思考が、見返りを求めず「思いがけず利他」を呼んでいるからなのだ。好奇心を持ち続け、活動をやたらとして、偶然を面白がることで、必然的に面白いことを選ぶことができる。

現在は常に悩み多く、未来は自分が思い描いた通り(ただし予測不能)、過去は自由に選ぶことができる。


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パクチー(P)コワーキング(C)ランニング(R)を愛する、PCR+ な旅人です。 鋸南(千葉県安房郡)と東京(主に世田谷と有楽町)を行き来しています。