見出し画像

正当防衛をポケモンで理解してみる

 よく聞く正当防衛という言葉。どんなときに、正当防衛は当てはまるのでしょうか。いくつかの条件をクリアしなければ、正当防衛とは認められません。正当防衛が認められる場合について、ポケモンで考えてみました。

 まず、正当防衛の当事者となる主人公は、ピカチュウとします。その他ポケモンたちもピカチュウも、刑法の適用がある人間だと仮定します(!)。

 まず、正当防衛が認められる場合には、「急迫の侵害」であることが必要です。野生のポケモンが急に現れた時には、急迫の侵害といえ、仲間のポケモンから、来週の12時に戦いをしよう!と言われたときは、急迫の侵害とはいえません。

 また、「不正の侵害」であることも必要です。野生のポケモンたちが襲ってくるのは、不正といえそうです。ピカチュウが、ジムリーダーのポケモンと対決を挑む際に、襲われるのは、お互いの同意があり不正とはいえなさそうです。

 そして他には、「防衛の意思」が必要です。自分の身を守るために、とか、その侵害を終わらせるために。とかが、防衛の意思です。野生のポケモンが襲ってきて、その危機から逃れようとピカチュウが反撃したならば、防衛の意思ありです。なお、ピカチュウも人間なので(?)、「急に襲ってきて腹立つわ〜。いつもは100万ボルトだけど、倍返しの200万ボルトだ!」ぐらいの攻撃的な気持ちを併せ持つこともありと思いますが、危機から逃れようという意思もあるならば、攻撃的な意思を併せもっても防衛の意思は認められます。

 最後に、「やむをえずした行為」であることが必要です。つまり、「相当性」です。すでにピカチュウのレベルが50だったとき、マサラタウン付近の草むらでコラッタやポッポが襲ってきたと仮定しましょう。そのときに、レベルの低いコラッタやポッポが相手ですから、「逃げる」を選択できるはずです。それにもかかわらず、いくら自分の身を守るためとは言え、100万ボルトやカミナリなどで攻撃したら、コラッタやポッポはひとたまりもありませんので、相当性に欠け、やむをえずにした行為とは認められません。一方で、水タイプのポケモンであるレベル70のカメックスが急に襲ってきたら、相手のレベルが高くまず逃げられません。となると、身を守るためには攻撃しかなく、いくら水ポケモンでカミナリや100万ボルトのような攻撃に弱いとはいえ、レベル70もあるのですから、ピカチュウがその技を繰り出して危機を逃れようとするのも相当といえます。

 ポケモンにたとえると理解しやすいかと思いましたが、無理やりなところも多かったですね(笑)とっさの判断で、相当性のある行為をするのは現実には難しいとは思いますが、正当防衛というのは何でもありというわけではないことは知っていて損はないかなと思います。最後までお読みいただきありがとうございます!

お心遣いありがとうございます!