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「責任」~会長を引き受けた理由

 2022年6月20日 この日は、僕にとっては忘れられない日になるかもしれないなと思っています。仕事の打ち合わせの最中、突然、電話がかかってきて、向かったランチの時にある言葉を伝えられました。
「来年度、札幌白石倫理法人会の次期会長をやってくれないか。」
 あまりの驚きに、どのような会話をしたか、ほとんど覚えていません。呼ばれたお店にてランチをしていましたが、その時、箸を持つ手は震えていました。そこは覚えています。戸惑いの中、翌日から急遽新年度の役員を選定する作業に移りました。その週の金曜日には組織を統括する北海道倫理法人会事務局に役員のリストを提出しなくてはいけないといわれたのです。

 急ピッチで役員の選定作業を進めながら、候補の方々に電話をかけながら思い出しました。
とある場所で講演をしたときの「責任」という言葉についての考え方です。
皆さんは、様々なビジネスシーンで当たり前のように耳にする責任という言葉と、しっかり向き合ったことはありますでしょうか?

責任を英語で書くと、Responsibilityと書きます。
(Responsibilityを日本語に訳すと責任と訳されています。ともいえます。)
このResponsibility の語源は
Responseという言葉と、Abilityという言葉とのことです。
辞書によると
RESPONSE
応答,返答;感応,反応,反響
ABILITY
能力,力;(...の)才能,手腕,力量

なんだか理屈っぽい話ですが、僕はこのようにとらえています。
『責任(Responsibility)とは何らかの出来事、物事、問いかけに対して「レスポンス」する「能力」として課せられているあり方。立場。』
です。

10年以上前、仕事に苦しんでいた僕はコーチングを学びました。そのコーチングの学びの場でこの責任という言葉に初めて真剣に向き合いました。

特に印象に残っている言葉は『「能力」なので成長する。』という講師の言葉です。

「会社もプライベートも忙しいし、時間もさけないかもしれない。「責任」をとれない。だからお断りします。」

そういう選択肢もあったのですが、
常日頃から、「責任は能力ですよ。少しずつその立場で成長していけばいいのです。」と、クライアントにも社員にも、プライベートのコミュニティでも伝えてきた自分自身の考え方に矛盾すると思いました。

会長を引き受けさせてもらいました。

まだまだ、ピヨピヨのひよこの状態です。昨年の9月に倫理法人会に入会したばかり。よちよち歩きで学んでいる途中です。
「責任を取る」という言葉は、僕にはわかりませんが、「会長という立場をとる」ということをさせていただきながら、皆さんとともに学び成長していきたいなと思っています。

起業した時、取り扱うサービスはCSR(企業の社会的責任)を発信する手伝いをするというとてもふわっとしたもので、なかなか理解してもらえませんでした。ここでも責任という言葉が使われています。企業が責任という言葉を使うときには、説明責任(accountabiliy)も含まれます。これも能力が語源のabilityが入っています。
責任という言葉に触れたとき、一呼吸おいて他者に対しては責めることなく寄り添い見守ってほしいです。自身に対しては見逃すことなく成長の機会とそういう立場になっていただけたらと思います。

会長という立場で、たくさんの失敗をすると思います。
私が思い切って失敗を繰り返すことを見て、その姿を見て、
思いっきり笑い飛ばしてほしいと思います。

世の中のすべてのことの可能性を信じ、皆の能力を摘み取ることのない組織にしていきたいと考えています。

これから
役員、幹事のみなさま、どうかご指導ください(優しく)。
 

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