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サルがキレる!馬は駆ける!『NOPE/ノープ』(2022年)感想

★3/5


ゴーディくんブチギレ

ショッキングな内容で惹きつけられました。冒頭で音声のみが流れたり、ジュープの回想シーンが入ったりと、小出しなのがいやらしくていいです。このエピソードが入ることで、本作の不穏な空気がより一層深まっていると思います。画面真ん中に靴がピンと立っているのも不気味でした。ゴーディくんのTVスタッフといい、馬を怒らせた制作スタッフといい、その無神経な態度をみるに「相容れない存在にも敬意を持て」ということでしょうか。

金髪兄貴が有能

動かない雲に気づくとかマジか?私は気づきませんでした。明らかなヘタレにも関わらず、気づいたらすっかりチームの一員でしたし、Gジャンとの最終対決にもちゃんといましたね。最終対決に際しては、かなり装備にも気合が入っているようで、本気度を感じました。OJ宅に血の雨が降った後も協力してくれるなんて、いい奴ですね。
カメラおじさんもそうですが、寄せ集めの人たちが力を合わせる展開っていいですね。それも本作の良さだと思います。

ジュープのテーマパーク

閑散としたテーマパークに元子役のオーナー、お客さんもまばらなところに得体の知れないショーが始まります。気持ち悪いですね。気に入りました。ゴーディくんに襲われてヤバいことになった女の子も来ているというダメ押し。最高です。OJがUFOもどきを相手に奮闘する中、ジュープは、それをショーにしてしまったというちょっとした狂気も垣間見えていいですね。

エイリアンの仮装をしたガキ

牧場に忍び込んだガキがイタズラを仕掛けてくるわけですが、このシーンは正直怖かったです。暗闇の中に何かいるな…と思って画面を集中して観ているとそれが動き出して、姿も変だぞと分かる。その上、何匹もいて予想だにしないところから突然現れたりもするものですから、焦りました笑。ジュープのショーにこのガキが出てきたときは、ちょっとドキッとしました。
このシーンに触れて思い出しましたが、OJはガラケーを使っていますよね。冒頭からガラケーが出てくるわけですが、渋くていいと思います。

馬を駆るOJ

OJのスキルがまさかUFOもどきに活かされるとは、読めませんでした。思わず「そうくるか!」と感心しました。スコーピオンキングのパーカーから、彼の本気を感じます。トランシーバーを片手に颯爽と馬を駆り、UFOもどきと対峙するOJ。ラストシーンで土埃の中から馬に跨ったOJが現れるところはいいシーンでしたし、何よりホットしました。寡黙な男OJ、かっこよかったです。

丁寧な話づくり

スコーピオンキングの話がラストシーンで活きてきたり、カメラおじさんが後にチームに加わったりと、出てきた要素がうまく繋がる気持ちのいい作品でした。どう見ても宇宙船だったものが、後々になって生き物だと分かったり、ジュープが実は正体に気づいてたりとサプライズ要素もしっかりあります。
ただし、UFOもどきのせいで電力が落ちるのならフィルム式のカメラを持っておくのが良かったのでは?とラストに限っては思いました。それにしても、あの井戸型の写真機って記念写真を撮るには使いずら過ぎるんじゃないでしょうか笑。

以上

一言

わしが男塾塾長、江田島平八である!

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