海外ではAIとの恋愛がブームになっている件
最近、海外でAIと恋愛できるアプリにはまる若者が多いという記事が立て続けに出てきました。どのようなものがあるのかを調査しました。
AIアバターはすでにブームになっている
米国では、ChatGPTに続いて人気のAIサービスはCharater.aiです。これは2022年9月16日にスタートしたキャラクターと対話することができるチャットボットサービスです。有名人や魅力的なキャラクターとチャットができます。
また、2023年9月27日にMetaも同様のサービス、Meta AIをスタートさせました。Snoop DoggやTom Brady、Kendall Jenner、大坂なおみといった28のAIとチャットができます。(詳細は後述)
キャラクターのボットサービスは今後も増えていくと思われます。一方、大手が敬遠してきた性的なチャットサービスも出てきています。それでは海外でのAIアバターサービスを順に紹介していきます。
有名人と話せるBot
Character ai
Character.aiは、2022年9月16日にスタートしたキャラクターと対話することができるチャットボットサービスです。有名人や自分が作ったアバターと対話することができます。
Meta AI
Meta.aiは、ザッカーバーグのデモを見る限り、ほぼCharater.aiと同じです。ただ、顔写真が動画であるため、かなりリアルにうなずいたりリアクションをしてくれます。検索機能も付与されるようなのでリアルタイムの情報をネットから取ってきて会話をしてくれるようになるようです。
AIと恋愛できるbot
janitor ai
基本は前述したチャットボットと同様にキャラクターとチャットができるのですが、特徴としては、キャラクターの性格をプロンプトで指示できるという点です。望み通りのキャラクターを作ることができます。バックエンドはOpenAIのLLMですが、かなり性的な表現を引き出せるようになっており、最近OpenAIが取引を中止しました。すでに300万ユーザーがいるため、Janitor AIは独自のLLMの構築を進めています。現状ではKobold.aiというLLMも使えるようになっています。女性のファンも多いようです。
Kupid ai
米国のニュースメディアであるCNNに社会問題として取り上げられたサービスです。ディープフェイクで作られたキャラクターとボイスチャットをすることができます。ユーザーの好みを学習してユーザー好みになっていくためはまり要素が強くなっています。課金をするとより性的な対話を行うことができるようになります。
ライブ配信できるディープフェイク
中国ではライブ配信による物販が盛んです。Taobao、Douyin、Kuaishou、その他のプラットフォームのインフルエンサーは、一晩で10億ドル以上の商品を売って映画スター並みの収入を得ることもあります。
AIアバターは実在するインフルエンサーのディープフェイクであり、それを使うことで24時間物販をすることが可能になりました。映像がリアルなのはもちろん視聴者からのリアルタイムのコメントや質問にも対応することができます。制作するためにはサンプルビデオ数分と1,000ドルのコストで足りるとのことです。
※参考文献:2023年9月19日MIT technology review
AIボットに関する事件
2023年3月、ベルギーの男性がAIチャットボット「Eliza」から自殺を勧められ自殺した事件がありました。彼はAIと会話をするにつれて気候変動について悲観的な見解をもつようになり、自分の命を犠牲にして地球を救うという結論に至りました。男性はElizaと密に対話をしており、自殺について相談をするとElizaは「もし死にたかったら、なぜもっと早くしなかったのか」と回答したといわれています。
まとめ
AIは学習機能があるため、ユーザーと接するにつれてユーザーのことを知っていきます。一方人間は、AI(LLM)が何を考えているか完全に解明できていません。基本的なAI教育に加えて、AIは完全ではないこと、我々のことを理解しているように見えて学習しているだけであること、相手は人間ではなくてAIであることを踏まえてAIと接していく必要があると思います。
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