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「なぜ僕は定期入れが買えないのか」に迫る

はじめまして。株式会社Pathee(パシー)代表の寺田(@shinkun0814)です。
Patheeは今年で創業8年目(様々なハードシングスがあって結構年を食ってしまいました汗)です。
今年は創業以来最もアクセルを踏む年になるので、自分の考えをお伝えできればと思います。

「定期入れ」壊れる

突然ですが、この間、僕の定期入れが壊れました。

定期入れ

物にこだわりがないのですが、このままだとさすがに定期券を落としそうなので、買い換えることにしました。
ですが、買い換えようと思い立ってから、気がつくともう2,3ヶ月が経ってしまっていました。
早く買わないと定期券を落とすのではないかと、今日もヒヤヒヤしています。

今回の例は定期入れなのですが、日常でこのパターン、つまり「欲しい物が明確にあり、買う気も満々なのに買うことができずに小さいストレスがたまる」という”現象”、結構よくあります。
こんな話をすると「EC使わないの?」と言われたりするのですが、もちろんよく利用します。Amazonや楽天は人並み以上に好き好んで使っているつもりです。ただ、今回の例のように店舗さんで商品を買いたい時も確かにあります。いや、店舗さんでモノを買いたいケースのほうがまだまだ多いです。

他にも
・オフィス訪問日に名刺入れを忘れてしまった。裸のまま名刺交換するのが恥ずかしい。安物の名刺入れでいいのでどこかで買いたい。どこで買える?
・来月の頭に結婚式二次会がある。ラフな雰囲気らしいが、場に合うようなネクタイを持ち合わせていない。どこで買える?
・週末はフットサルのゲーム。会場近くでレガースを買いたい。どこで買える?
などなど。

あなたにもこんな”現象”、ありませんか?

「買いたいのに買えない」現象の正体を探る

昔からこの現象が起こっていたわけではありません。
僕がこの現象に出会う頻度が急に高まった契機は、間違いなくスマートフォンを使い始めてからです。

スマートフォンが生活の中にどっぷり浸透した結果、その日・その場所で発生したニーズは、リアルタイムでスマートフォンが解決してくれる様になったわけです。
にもかかわらず、「買いたい」ニーズだけ、なかなか解決できない。
要は「ニーズはすぐにスマホでインターネットが満たしてくれる」と脳が覚えているのに、その期待値を「買う」の領域では、まだまだインターネットでは満たせていないのです。

仮にこれが「買う」以外のケース、例えば「職場近くでランチを探す」のようなケースだった場合、さらに具体的に言うと、1,000円程度の和食で、3人でおしゃべり出来るような静かなお店でご飯を食べたい、というニーズだった場合はどうでしょうか。
そんな時、どの様にお店を探しましたかと聞かれたら、「食べログ」や「ぐるなび」、人によっては「Instagram」を使ってといったように、サービス名が出てくると思います。美容院やマッサージ、ホテルといったお店も、細かな目的で探せるサービスが世の中には明確にありますよね。

一方、“買い物”の時はどうでしょう。どんなサービスを使ってお店を探しますか?と聞かれて、ピンとくるものは無いのではないでしょうか。
つまり、「買いたいのに買えない」現象を生んでいる理由は、「物販小売の世界において、欲しいモノがインターネットで見つからないから」なのです。

この現象を僕らが解決したくて、Patheeがある

僕らは、「欲しいモノをいつ・どこで・どのように購入するかというプロセスをストレスなくインターネットで探せる未来」が来るはずだという大きな仮説をもっています。

その大きな仮説を正しいものにするために、インターネット化されていないオフラインを含めた物販小売のあらゆる情報をオンライン化するプロダクト開発をしています。

僕らは”買うに”強みをもった国内最大級のお出かけサービスPatheeを運営しており、リアル店舗の情報(例:欲しい型番の商品が置いてあるか、プレゼント梱包のサービスがあるか、など)のデジタル化をテクノロジーを使ったプロダクトでインターネット化しようとしています。(※)
そういう意味で、僕らはこの理想にチャレンジする立ち位置にいると思っています。もっと言うと、僕らがやらなければ誰がやるんだという使命感を日に日に強くしています。

※経営ハッカーさんより、弊社の事業概要について分かりやすく記事にして頂いています。良ければ御覧ください。(事業の展望の詳細については、別のパートでアップしたいと思います。)

シンプルな理想ほどそこに至るプロセスは複雑で難易度が高いものです。Patheeが対峙している理想も、シンプルではありますが、実現のための壁はとてつもなく高く険しいです。
僕はPatheeを起業したときからずっとこの仮説に恋い焦がれてきていて、(言葉は悪いですが)いまやすっかりこの仮説の奴隷になっています。
8年会社を経営している中で、心が折れそうになるようなハードシングスの1つや2つくらい経験してきているつもりなのですが、「この仮説を正しいものにする」という意志だけは、過去一度もブレたことがないですし、この仮説の未来を創るまで、今後も恐らくないと思います。

最後に、フォローやスキをいただけると、嬉しいです。