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【小売向けプロダクトマップ】小売店舗のデジタル化を支援するサービスはどのようなものがあるのか?

はじめに

 株式会社Pathee(パシー)代表の寺田(@shinkun0814)です。
今回は、小売店舗のデジタル化を支援するサービスについて書きたいと思います。

 新型コロナウィルス(COVID-19)の影響によって、世の中のデジタルシフトが加速していることを感じています。そして、緊急事態宣言が解除され、小売店舗の多くが営業再開する中、これからどうやってデジタルを活用してお客様に足を運んで頂こうかと考えているかと思います。
 リアル店舗における販促から販売業務まで、あらゆることのデジタル化にSaaS(Software as a Service)をはじめとするクラウドのソフトウェアの活用は避けられなくなっています。全てのバックグラウンドの作業をクラウドベースのソフトウェアで実行することが、効率的であり、何より費用対効果が高いからです。

 グローバルでは、新型コロナウィルス以前より、小売のデジタル化を単なるECでモノを売るというだけでなく、実店舗のデジタルシフトのために、多くのSaaSが展開され活用されています。


国内の小売店舗向け支援サービス

 国内では、今まさに小売のデジタル化が急がれている中、ECはもちろんですが、店舗のデジタル化も同時に必要とされています。実際に、この記事にもありますが、EC導入のみで大きなインパクトを得られる訳ではなく、実際の店舗の強みを生かした、総合的なデジタル化が必要だからです。

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 ざっくりとですが、国内における小売の実店舗で活用可能なSaaSを含むサービスをまとめてみました。(網羅してはいないです。。。)


■店舗マネジメント
 消費者は店舗に対して、単なるモノを買う場所から、店舗ならではの体験や、ECの様なしなやかな買物を求めるようになってきましたが、それを統一的に管理・運営することは、オフラインでは限界があります。本社〜店舗、店舗間のマネジメントと情報共有と迅速な対応が重要となります。(グローバルでは、YOOBICという店舗マネジメントのためのSaaSが注目を集めているようです。)

■SNS運用管理
 地域毎に展開する店舗では、ブランドを一貫して保ち認知させるだけでなく、その場所の消費者の属性やニーズに合わせたパーソナライズに近いかたちのマーケティングが必要となっており、店舗ごとのSNS運用は、既存の運用体制だけでは対応ができなくなってきています。

■店舗情報管理
 多くの消費者は、インターネットサービスを利用して店舗について調べて目的をもって、足を運びます(アフターコロナでは特に)。しかし、検索サービスだけでなく、SNSを始め、GoogleMapsの様な地図サービスなど多くの情報を元に消費者は店舗を決めていますが、その全てのサービスに流動的な店舗の情報を入力するなどの対応は、困難となっています。

■店舗在庫管理
 ECの在庫管理は、比較的多くのSaaSが対応してきていますが、実店舗の在庫管理は、まだまだ対応ができていない、難しいのでは無いでしょうか。なぜなら、ECには在庫があるが、店舗には無いといった状況が多いのは実体験としてもあります。

■ポップアップストア
 商品の良さを消費者に伝え、試してもらうために店舗が有効であることが多いです。しかし、いきなり店舗を展開するのではなく、試してもらってフィードバックをもらうスピードを実現することがポップアップストアでは可能となってきています。

アプリ開発運用
 今や、スマートフォンアプリを当たり前に利用する消費者に対して、ブランドのファンと相互に直接繋がれるアプリは、ブランドを維持するために必要とされています。アプリ導入がSaaSによって実現できることは、単なる導入コスト削減以上に多大なメリットがあるかと思います。

■店内分析
 売上を上げることを目的に、ECのサイト内でのお客様の行動を分析することが、もはや当たり前となっている中、店内で買い物するお客様の行動を分析し、改善することが必要となってきています。近年の技術革新によって、それが可能となっており、活用事例が多く出てきています。

■POSレジ
 POSレジも単なる店舗の売上管理を行うものから、データ分析から顧客管理まで役割が幅広くなってきており、常にアップデートが迫られて従来の据え置き型のレジでは対応が困難になってきています。

■デジタル販促
 店舗に魅力を発信し、お客様に来て頂くためには、店舗の販促が欠かせません。紙のチラシでは消費者に情報を届けることは出来ない中、デジタルを活用して販促活動が必須となっています。ユニクロなどは、毎週、デジタルでチラシが届いたりしますよね。

チャット(接客)
 新型コロナウイルスで対面接客ができない中、オンラインでの接客として、消費者に慣れ親しんだチャットは、有効な事例が出始めています。


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まとめ

 オフラインを中心とした店舗に紐付く業種において、デジタルシフトは、これまでなかなか進まずにいた印象でした。しかし、これから小売業のSaaS活用が増え、デジタル化が一気に加速していくように思います。小売店舗の課題を解決し、未来のあるべきデジタル化された店舗をその消費者やSaaS提供社と共に創ることができると、世の中楽しくなってくると思っています。 

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