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自由と責任 僕という人間の歩む道

前回のポストで書いた「生産管理部」から「企画部」に移動になり、仕事内容が変わりました。

父の会社はO E M(他社ブランドの商品を製造する)事業を行っていたので、卸先とこんなやり取りで商品を企画提案していました。

僕達は基本的にS/S(Spring/summer)・A/W(Autumn/Winter)のシーズンごとに商品を企画します。卸先から各シーズンごとに「こんなスタイルを提供したいですー♪」みたいなディレクションが開催され、僕らはその方向に向かって企画の準備をしていきます。

打ち合わせで「今回御社には、◯◯な感じのセットアップを作って欲しい」との具体的な要望を貰って、更に提案する商品を深堀していきます。

洋服の製作工程

まずはアイテムに合わせて、素材(生地)集め。

前回ポストした縫製工場と同様に、生地屋さんにも特性があります。

「レース屋さん」
「プリント屋さん」
「ニット屋さん」など

作る商品に合わせて生地屋さんで素材集めをして行きます。

素材選びと並行してデザイン画を進めます。

デザイン画が出来上がったら、パタンナー(洋服の型紙を作る人)へ渡し、型紙作成後、トワル組み(シーチングと呼ばれる生地で、立体的にパターンをチェックする為に、トルソーに着せること)をし、デザイナーがトワルチェックを行い、細部の修正を行います。

生地屋さんでピックアップした生地と、修正を行った型紙で実際に洋服を作ります。

洋服が完成したら、見え方はどう?デザインと素材は合ってる?着心地はどう?型紙の修正は必要?

最終議論を行い、卸先が指定した日程で提案会に商品を持ち込みます。

「この洋服は◯◯産の生地を使用して、◯◯なデザインです」などなど、卸先へ提案を行い、受注を頂く為に頑張ります!

そこで、決まった商品が前回ポストした「生産管理部」へ行きます。

服を作る人たちの情熱。そして僕にないもの。

色々と書きましたが・・・

卸先の慣習みたいな事がありまして「社長の息子は入社しちゃダメ!」っていうのがあったみたいで・・・

1回卸先にお邪魔した段階で連絡が入り、「出入り禁止!!!」になった為、実際は企画として卸先で勤務した事はございせん(笑)

「内勤の営業」という、謎のポストでここでも雑務をこなしておりましたが、沢山の生地屋さんにもお邪魔させて貰いました。ビックサイトなどで行われる生地の展示会。機屋さん(ハタヤと読みます。実際に生地を作っている所)で、どうやって作っているのかを見せて貰ったり。

この時の上司は職人気質。オリジナルのプリントを作る時でも、自分でコレクションした数百のスワッチ(生地の見本の切れ端)を取り出し睨めっこ。

「ここの色はもっと深い方が良い・・・」
「この色が上手く出てない・・・」
「うーん・・・・・・・・・」
と永遠、夜中まで仕事をしている人でした。

自分にしか出せない最高の配色を。

だから、生地屋さんにも妥協が無く、時には声を荒げる程とことんやる上司でした。普段はちょーがつく程温厚な人なので、キレた時はマジでビビリました(笑)

何かに夢中になり、その道のプロになる事。
そこに向かう、妥協出来ない情熱。
縫製工場さんも、機屋さんも、温厚なのにキレる上司も持っていたもの・・・

僕にはありませんでした(笑)って今もそんなに変わりませんが・・・。

僕という人間の歩む道

僕は、何をしても一定のやる気を持っている人間です。どんな仕事でも、基本的にやる気はブレません。(二日酔いの日は除く)それ以上にも、それ以下にもならない。

こんな仕事は嫌だって言って辞める事も、僕がやりたいのはこんな事じゃないって投げ出す事もありません。

毎日6割の力で生きています。

仕事も私生活もそこは一緒。

人生1度きり。死ぬ気で毎日全力で生きるなんて出来ません。

だって・・・

疲れちゃうもん(キリ!)

そんな生き方をして来た僕ですが、根っこの部分は何かに一生懸命な人に憧れて、僕にも何か夢中になれる事、輝ける事を一生懸命探してきました。

S N S見て、
「いいなー、金持ちで・・・」
「いいなー、こんなに有名で・・・」
「いいなー、家買ったんだ・・・」

って、ズーっと繰り返してたんです。(それこそmixiの時代から笑・・・懐かしい・・・)

何も無い自分がズッと嫌いでした。
趣味も無く、休日に何をして良いのかも分からない。

でも、ふと最近思ったんです。そんな自分をいい加減許そうと。起業をし、37歳になり、今までの自分を振り返ったり、これからの人生を考えた時、あーもうオジサンになったな。このまま行ったら、自分の事嫌いなままで死ぬ(笑)って。

もう悩む時間、そんなに残ってないやって思えて。(これは起業して、これからの人生が自分次第で変わってしまう状況になった事が大きいかもしれませんが・・・)

それに、今まで嫌だと思って来た自分のお陰で、色々な事を経験出来て、今の自分があるとも純粋に思えました。

これからの人生は、自分を好きで生きよう。そのかわり、自分の人生にちゃんと責任を持とう。

自分を認める事が最近出来る様になって、今更ながら、本当の人生が始まった気がしています。S N Sも見なくなっちゃいました(笑)

自分の人生を生きるって面白い・・・自由と責任を両方負う人生を僕は選びました。

話はこのポストの最初に戻りますが、「企画」で働いていた時に「生産管理部」の上司が体調を崩しお休みになった為、「生産管理部」に出戻りました。そこからまた少し違う人生が始まります。

これはまた今度書こうと思います。

❑❑❑

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