見出し画像

人は自分が持っている情報でしか判断、行動できない

あまりにも当たり前すぎることで、あらためて書く必要もないかもしれないが、人は自分が知らないことについては判断できない。

以前、知らない街を旅したいというのは嘘である、ということをこのnoteにも書いたことがあるが、全く知らない街を旅したいとはならない。

多い少ないに関わらず、その街の何らかの情報を持っているから、その街に行ってみたいと思うのであり、知らない街については、行きたいとか行きたくないの判断の俎上に乗ってこない。

だから、相手に正しく判断してもらうためには、そのための必要な情報をきちんと提供する必要がある。

大事なのは、提供するこちら側が十分だと思うのではなく、受け取る相手が、判断するにあたてって十分な情報を得られたと感じられるかどうか。

そこを勘違いしている人もいる。

例えば、サッカーに詳しくない人に、日本サッカーが強くなるためには、グラウディオラ監督やモウリーニョ監督の戦術を説明したところで、「確かにそうだね」とはならない。

まずは、サッカーとはこういう競技で、相手に勝つためにはどういう戦術があり、その中でもグラウディオラ監督やモウリーニョ監督の戦術を日本代表にこういうふうに落とし込めば勝つ可能性が高まる、とそこまで順序立てて説明しないと、納得は得られないだろう。

相手が何を知っていて、こちらが求める判断をしてもらうためには、どういう情報が不足していて、どういう情報を提供すればいいか、をきちんと整理して相手に伝えなければ、建設的なコミュニケーションにはなり得ない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?