しろ

特許事務所で働くひよっこ弁理士です。実務の話も知財オモシロ話も大好きです。

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最近の記事

今年読んでよかった本2023

こんにちは、しろです。 早いもので12月。今年もAdvent Calendarの季節がやってきました。 いつもどおり何を書こうか決めずにエントリーしたのですが、今回はベタに今年読んだ本を振り返ってみようと思います。 特許部門特許法における進歩性要件 「進歩性」に関する日本・米国・欧州・ドイツ・中国の審判決例約2400件を分析した超労作。 ボリューミーすぎて実はまだ読み切れていません(汗) 本書は、理論(法理論に基づく考察)と実務(審判決例の分析)の両側面から「進歩性」に

    • 呪術廻戦の「黒閃2.5乗問題」について真面目に考えてみた

      こんにちは、しろです。 みんな大好き呪術廻戦、漫画もアニメも盛り上がってますね。 というわけで、唐突に呪術廻戦の「黒閃2.5乗問題」について考えてみます。 「黒閃2.5乗問題」とはいわゆるクリティカルヒットである「黒閃」ですが、上記のとおり第48話で「黒閃の威力は平均で通常の2.5乗」と解説され、ジャンプ掲載時に読者から大いに突っ込まれました。 「なぜ威力がべき乗で増すのか?」という点について、作者の芥見先生は第6巻のおまけで「倍より乗の方がすごそうだから」と言っていま

      • 黒歴史をエッセイ大賞に投稿してみた(そして落ちた)

        本記事は、知財系Advent Calendar 2022の企画にかこつけて、Toreru Mediaさんの第1回「知財とアレ」エッセイ大賞に応募し見事落選したマイエッセイ(一部改稿)を供養するものです。 テーマは「知財と創作」にしました。 純度120%の自分語りですので、心穏やかにご笑覧いただければ幸いです! 「565 KBの記憶」買い替えたパソコンのセットアップをしていたら、いつのまにか中学校の図書室にいた。 古いパソコンからデータを移していて、むかし書いた小説のテ

        • 漫画賞の受賞作は商標出願されているのか?

          こんにちは。昨年に引き続き、パテントサロンの大坪さんが主催された知財系Advent Calendar 2021にエントリーしました。 さて、先日『このマンガがすごい! 2022』のランキングが発表されましたね! 受賞作は知らない漫画も多く、自分ではなかなか手に取らないタイプの作品を発見できる点も、こうしたランキングの楽しみです。 コミック大国日本には、漫画紹介ムックである『このマンガがすごい!』以外にも、『マンガ大賞』『文化庁メディア芸術祭マンガ部門』『手塚治虫文化賞』な

          わたしの進歩性対応マニュアル(仮)

          完全ノープランで参加表明させていただいた知財系Advent Calendar 2020。 良い機会なので、最近ようやく自分の中で固まってきた「進歩性対応の検討手順」を整理してみました。まだまだ未完成なので(仮)です。 知財ガチ勢の方々から見ると当たり前のことばかりかもしれませんが、温かい目でご覧いただけたら嬉しいです! 1.進歩性対応クレームチャート基本的には、次のようなクレームチャートを埋めながら検討しています。 2.進歩性の枠組み(読み飛ばし可)クレームチャートの説

          わたしの進歩性対応マニュアル(仮)

          自己紹介と今年の振り返り

          こんにちは、しろと申します。 特許事務所で弁理士として働いており、日々特許の権利化業務に勤しんでいます。 このたび、思い切ってパテントサロンさま主催の知財系 Advent Calendar 2020に参加表明させていただいたのですが、そもそもブログ書いたことない! ということで、ちょっと練習で投稿しています。 せっかくなので、今年1年を軽く振り返ってみます。 今年はアウトプットの年総括すると、これまでになく色々アウトプットした1年でした。 ① Twitterを始めた今

          自己紹介と今年の振り返り