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精索静脈瘤と手術の話

精索静脈瘤の手術は精液検査をお願いした病院とは別の大きな病院で行ってもらいました。

今更ですが精索静脈瘤とは、、、
精巣に繋がる血管(静脈)にコブができる病気です。コブがあるせいで精巣から本来流れ出ていく血液が逆流して戻り、精巣の温度が上がることで精子の質の低下に繋がります。

熱は精子にとって大敵です。卵巣と違って精巣が体の外にぶら下がっているのも温度を下げるためだそうです。サウナや長風呂が趣味の方は気をつけてください。

話を戻しますが、精索静脈瘤の手術はコブに繋がる静脈をお腹の辺りで縛って血を止め逆流を起こさなくします。お腹に小さな穴を開ける腹腔鏡下手術で行うため傷口もほとんど目立たず、1泊の入院で住みます。(なんか最新の治療法では日帰り手術も可能で、再発率も低くなるそうですが、私の近所にはできる先生がおらず昔から行われているこの方法で手術しました)

そんな感じで手術自体はあっさり終わりました。
職場も幸いすんなり休みをとることが出来ました(不妊治療男性が手術することなんてあるの?とびっくりはされましたが、、、)。
パタ子が入院日から休みをとってずっと一緒にいてくれたおかげで術後もすんなり元の生活に戻ることが出来ました。

その後、手術の成果がわかるためには2、3ヶ月後に再び精液検査を受ける必要があるのですが、それまでの間は比較的穏やかに過ごせていたと思います。
この頃には少し気持ちも落ち着いて、子供が出来ずに2人で生きていくのもいいかもしれないと思い始めることができていました。子連れや妊婦さんをみて悲しい気持ちになることは変わりありませんでしたが、自分たちのやりたいことを少しづつ考えることができて、できることをやってダメなら諦めようという気持ちの準備ができていました。

実際には、その間にパタ子の方でも気持ちの転機があり、検査を待たずして治療に進むことを決断するのですが、詳しくはパタ子の妊活記録の#7辺りを読んでみてください。

最後になりますが、精索静脈瘤は多くの場合左側にできます(私もそうでした)。精巣の付け根を触ってみてなんか柔らかいコブのようなものがある人は受診を考えて見てください。

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