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言い続けていたら本当になるならいいことを言い続けたい

こと‐だま【言霊】
古代日本で、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。発した言葉どおりの結果を現す力があるとされた。

デジタル大辞泉

 言ったことが本当になる。
 古代ではそれが通例で、儀式や祭礼では言霊が用いられてきた。
 さすがに現代で「生き返り給え」と本気で言ったりはしないが、なにくそと思った時に「小さな呪い」を心の中でつぶやく人はいるだろう(1日3回靴の紐ほどけろ、とか)。

 でも、言い続けると本当にそうなる、ということはあるのだ。


「アラフォー無職」のネガティブパワー

 仕事がなくなることが分かったときに、とっさに浮かんだのは「アラフォー無職」というワードだ。

 無職、無職、無職…
 この年で仕事が無いなんて、これからどうしたらいいのか。
 無職、無職、無職…
 貧しい生活、就職は難しい、将来はどうなる
 無職、無職、無職…
 実家にも頼れない、結婚もしていない一人暮らし、誰にも頼れない
 無職、無職、無職…

 「無職」という言葉と、そこから派生するネガティブな思いで頭も心も捉われた。今もある。
 自分なんて会社に必要とされなかったんだ、もうどこかで働くなんて無理なのかもしれない、路上生活者になってしまうのかな…
 自己嫌悪や不安で、何も手に着かないくらいに落ち込んでしまった。食欲もなくなり、やる気が起きない。ショックだった。

 もしもこれが「結婚する」だったら、幸せな未来を想像してポジティブなイメージが湧くだろう。
 「就職」「病気」「出産」いろいろあるが、そこから派生する思いで自分の体調まで変わってくるのだと身を持って感じた。

「無職じゃない」

 私はアラフォーで無職になる現実に打ちのめされていた。

 その頃、いつもいい影響を与えてくれる友人とオンライン飲み会をする機会があり(むしろ聞いてほしくて誘った)、「無職になるんだ」と話した。
 彼女の反応は思っても見ないものだった。

 「無職じゃないよ!ただの大学生になるだけ!もう言っちゃだめだよ!」

 これまでの私の肩書は「社会人大学生」だった。「契約社員」でもいい。彼女の言う通り、仕事が無くなったからと言って「大学生」の肩書はなくならない。
 そうか、私はただの大学生になるんだ。
 この言葉を聞いて、通信制大学に入っていてよかったと思えたし、彼女のことがもっと好きになった。

ポジティブワードで自分をひっぱる

 ネガティブな靄に包まれてしまい、がんばることがまだ手元にあったことを見逃していた。
 私は大学生で、2024年の卒業を目指して課題や卒論をがんばるんだ。

 自分は無職…アラフォー無職…無職アラフォー大学生…
 そんな言葉を使っていても、ポジティブな気持ちにはなれない。

 私はただの大学生。アラフォー女子大生。
 残念ながらがんばらなきゃいけないこともやりたいこともたくさんある。
 無職だからって腐らない。そんな言葉に負けない。

 もう無職という言葉は使わないようにしたいけど、また言ってしまうかもしれない。でも、1回言ったらポジティブワード10個言うようにしよう
 言霊は本当にあると思う。自分の気持ちがそっちに向かっていくのがわかる。

 自分はがんばれる
 キャリコンの方と話し合っていい仕事を見つける
 自分に合った職場でやりがいを持って働く
 仕事以外のことも楽しむ
 年齢は気になるけど焦らない

おわりに

 仕事が無いことがどうしても気になったら、どんな仕事でもいいから始めればいい。
 10月からは退職する会社がキャリアコンサルタントのような方をつけてくださるそうで(さすが大手…)、自分に合った仕事などをじっくり考え、転職先も焦らずじっくり見つけようと思う。

 言霊はある。自分を自分で腐らせないように、いいイメージと言葉を忘れないようにしたい。 

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