バイト中の悲劇

こんばんは、ぱすこです
私は今日初めて「幸楽苑」というラーメンの
チェーン店に行ったのですが、あそこ
低価格なのにとても美味しいですね。

年の瀬でお昼時ということもあってか
私たちが入店してから人がひっきりなしに
来るわ来るわで…若い人だけでなく
ご老人の方々の姿もちょこちょこ
見かけたので老若男女問わずに愛される
お店って身近にあると嬉しいな、と感じました

これ、少し前の話になるのですが
私がコンビニでバイトをしていたときの
話です。

出勤してからいつものように
流れてくる客のレジ作業をこなし
ひと段落ついたころ、私はもう一人の
中国人のアルバイトにレジを任せ
店の前に設置されているゴミ箱の
ゴミ処理を行うため袋を数枚手に持ち
店の外へと出ました

私が働いているのは夕勤(18時～22時)にかけての時間帯なのですが、大体いつもゴミを替えにいくと箱の中は通行人やコンビニ利用者が捨てたゴミでパンパンになっていることが多いです

ビンや缶、ペットボトルなんて中身が入っているまま打ち捨てられているものもザラですからもう重いのなんのって…

店舗の近くにゴミ置き場のような場所があり
そこに集めた袋を置いておくことになって
いるのですが、そこもゴミが多すぎるせいか
溢れだしてしまう始末…

コンビニ側に全く利益がないのだから
もういっそのことこのゴミ箱の設置自体を
やめてしまえばいいのに…

で、その日も私は降りかかるゴミの群れと
格闘し一人せっせと箱から袋を取り出しては集積所へ運び、を繰り返していたわけです

何分間かそれを行い、よしあともう少しで
この作業も終わるぞ、という佳境に
差し掛かったとき…

｢それでさ～そうそう、確かこの辺りの
はずなんだよね～｣

少し甲高い感じの女性の声

｢あはは、そうなんや。地図だと
この辺だったよな｣

それに続けて少し関西弁の混じった
男性の喋り声がごみ捨てを行う背後から
聞こえてきました

私の勤めている店舗は駅前にあるため
しょっちゅう多くの人々が行き交っています。
サラリーマンからＯＬ、大学生、
部活帰りと思われるジャージを着た
学生たち、そしてデート中と思しき
カップル…

ん？カップル…？

まてよ、今の人たちの声、特に女性の方は
どこかで聞いたことのあったような気が…

いや、まさかなと思いつつ
チラと横目で振り返るとそこには
私が普段から仲良くしてもらっている
サークルの女性の先輩の姿があったのです

えっ…………〇〇〇さん！？、？！？！？

予期せぬ事態に絶句。
数秒間頭が働かず何も考えることが
できませんでした

…で、そうなるとその隣にいるのは
その方の彼氏ということになる訳です

何故それが彼氏だと断定することが
できたのかって？私はその先輩から
わりと彼氏さんの写真を見せてもらう
ことが多かったし、実際に会ったことも
あるんですよね…それは一度だけでしたが

よっぽど2人で過ごす
時間が楽しいのか彼らからは幸せオーラが
傍から見てもプンプン漂っていました

しかし、一方の私はといえば…
よれよれの制服、ほぼ化粧していない
すっぴんメガネの汚い姿、それに加えて
極めつけは不潔なゴミをせっせと処理している何とも屈辱でしかないこの…

これは…今こちらの存在に気付かれたら
私には損しかない！！

幸い向こうの2人は自分たちの世界に
夢中だったのか、まぁ恐らくまさか
こんな所に後輩がいようとは思わなんだ、
私の存在には全く気が付いていなかったので

私は2人が店の前を
通り過ぎ少し遠くにいくまでは
じっと息を殺し決してバレることの
ないようにゴミと静かに対峙していました

いや～あの時はハラハラしましたね

だけど、一つ学んだことがあります

やっぱり、いつどんな時に誰に
会うか分からないから服装、身なりは
ちゃんとしておかないと駄目ですね…

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