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聖母マリアよ、私をお守りください。 いらない、こんな力はいらない。 どうして私にこのよう…
私はこの高い城壁に囲まれた帝国の中でも1,2を争う大きさを誇るこの町で家族とともに暮らし…
私は浜辺に立ちあの人の帰りを待っている。 私は名もない小さなこの漁村で生まれた。 物心つ…
もうすぐ船が出航する。 新人の船乗りとして僕もこの船に乗っている。 船も僕も初めて海に出る…
仏の教えを広めるために我は戦う。 この世は乱世。 人々は自分が生き残るために自分以外を利…
そろそろ私をミイラにする作業が終わる。 私はこのエジプトの王女だ。 正確には「だった」 病…
ここ数日、大地が揺れていた。 いつものことだったので誰も気にも留めていなかった。 父も母も長老や奴隷たちも。 もちろん私も。 ここはベスビオ火山のふもとの町でそのベスビオ火山はいつも噴煙を上げていた。 噴煙を上げてはいたが、それはいつものことだったし地震もまたいつものことだった。 だれもいつものこととして何も気にしてはいなかった。 そして『その時』はやってきた。 ベスビオ火山が大噴火を起こしたのだ。 空は一瞬で暗くなり、噴煙の煙と溶岩が私たちのいる町に向かって迫ってきた。 私
私は宦官。 宦官になるために何年も勉学に励んだ。 地方から都に出てきて一人孤独に耐え、あ…
自分は偉大なるアレクサンドロス大王の率いる軍隊の兵士の一人。 大王が世界の制覇を目指し東…
その時は近づいている 私はこの花の都で支配者の主人に仕える侍女。 私の主人は女性で老境の…
ここはローマから離れた辺境の地。 辺境とはいえローマからの入植者たちも大勢いて、ローマと…
私は今まで神殿の中から出ることはなかった。 小さいころに巫女として神殿に預けられ 神の声…
あの日、皆が幸せだった。 あたしは山のふもとに住む村の一人で、旦那と子供と義両親と暮らし…
カーン…… 城門のわきにそびえる鐘楼の鐘が鳴った。 カーン……カーン…… 再び鐘がなり今度は城門が開かれた。 城門の前には町の人々が集まっていた。 人々が見守る中、隊列が現れた。 人々の前を通り過ぎていく。 その隊列の中央には一人の女性が馬に乗り人々の前に姿を現した。 顔は白いベールで被われ絢爛豪華な衣装を身に着けているが、きらびやかな指輪をつけているあろうその腕は体の後ろに回されてきつく縛られていた。 人々の悲しみや同情の声を聴きながら、隊列は静々と進んでいった