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スクラムマスターがアジャイルコーチにパーソナルコーチングをお願いして1ヶ月が経過した

おはこんばんはー、りょくちゃです。

スクラムマスターとしてスキルアップしたいけど学習しにくい環境にいるみなさん。アジャイルコーチにパーソナルコーチングをお願いしましょう。

冒頭からおすすめをかましていますが、スクラムマスターとしての学習を加速させる手立てとしてこういう選択があることをアピールとおすすめします。

悩み

自分がチームリーダーになったのは、ちょうど2019年の4月でした。そこから2年が経過しようとしていたとき、悩んでいました。

「書籍で書かれていることは理解した。でも、うまくいかない。なんで!?」「どう振る舞うのが正しいの……。」「どうして相対見積りをやったほうがいいんだっけ……。」

考えるのはこんなことばかり。ちょうどアジャイルの世界に踏み出して書籍を読み漁ったのはいいけど、地に足のついた実践知を得られていない感覚です。

社内にスクラムマスターの同僚がいるわけでもなく。アジャイルやスクラムの知識にも人によって差があります。よく頼った同僚からはヒントをもらえました。でも、それが求めている答えじゃないので学習スピードはかなり遅かったです。

当時、なるべくリーダーに依存しないように自律的に考えることを促していきたいと考えていました。チームの自己組織化を支援し、お互いがお互いに問題認識と問題解決を気づかせ合いながら事業を成功に導ける状態を目指していました。

スプリントをチームだけで自己管理できると言いかえることもできます。あるいは、プロダクトゴールレベルで自己管理できるチームならもっと成果を上げるチームになるでしょう。最終的にはスクラムマスターが必要なくなると最高です。

ビジョンばかり描いて、自分に何が足りないのかわからないまま、なんとかしたくて、とにかく本を読み漁った結果。頭でっかちになっていまいます。

そんな折、メンバーやチームの成長支援と締め切りを守る(デリバリー)支援の両立にかなり頭を悩ませていました。考える以上に実際にやってみるといくつもの障害がありました。

例えば、締め切りを目指して具体的にプロジェクトコントロールするとメンバーの考える機会を奪ってしまいます。これではメンバーやチームの成長を促せません。逆に、メンバーに任せすぎると過剰な合意形成でいつまでたっても進まなかったり、根本的なカイゼンにたどり着きません。

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これは#ScrumMasterWayから拝借した一部ですが、スクラムマスターだけではなくチームのリーダーとしても大いに参考にできます。リーダーが備えておくべきスキルが整理されています。

私に足りてないものがあることはわかりましたが、何が足りていないのかはわかりませんでした。はっきりさせて学習を加速させるためには専門家による分析が必要でした。

変わったこと

そこで縁のあったアジャイルコーチの方にパーソナルコーチングをお願いしてみたところ快く承諾いただけたので月2回(1時間ずつ)のコーチングをはじめました。

内容は簡単です。私がスクラムマスターとして問題解決を支援したことを説明して、それに対してフィードバックをもらいます。これだけ単純でも得られるものは多かったです。特に観察力(問題認識力)の向上が実感できました。

・Undone Workによるリスクの発見
・Undone Workの問題解決支援する上でのコミュニケーションに必要な考え方や行動
・パッチ対応から遠いところに本当の問題がある
・スクラムマスターの難しさの言語化
・レスポンシビリティとアカウンタビリティ
・目指すべき品質基準の考え方
・完成の定義によるUndone Workの解消メカニズム

学んで一番良かったのは問題を共有することから始めることの大切さでした。

当時、僕はリーダーとして問題解決支援の振る舞いの理想形が見つからずもやもやしていました。

いきなりチームに自分が見えている問題を伝えてもわかってもらえない事が多く、理論的な説明も稚拙でした。その結果、今までの僕はチームに起きている問題の何がまずいのか、それがチームにとってどれだけリスクあることなのかチーム目線でチームに話していませんでした。

なので、メンバーからすると何が問題なのかもわからず、何を目指しているのかもわからない状態で、自分たちのやり方がまずいことをフィードバックされていました。そんなチームメンバーの声もしっかり聞いてこなかったです。見ていたのは自分の脳内にあるビジョン。頭でっかちの知識と理論でした。

なので問題に同感(シンパシー)してもらうことを目指すことにしました。今ではこの振る舞いにもすっかり慣れてきました。

社内でスクラムマスターとしてのスキルアップが難しい場合の選択肢としてコーチの紹介をしました。アジャイルコーチを社内に呼ぶよりもお金が安く済むこともいいところですね。では、また次回!

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