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#282 量だけでは弱く、質だけでは脆い

「量だけでは弱く、質だけでは脆い」

柔道家  羽賀龍之介

教師は職人になるべきか?


授業技術、学級経営のコツなど、優れた技術をもつ教師がいます。その先生から多くの先生が学び、自身の指導技術を向上させます。

ここで、問題が発生します。

「教師は職人になるべきか?」

職人ということは、「ある一定の優れた技能をもつ」ということです。
この優れた技能は、誰もが身に付けることができるのか?
小・中・特別支援学校合わせて約76万人いる教師、誰もが同じスキルを身に付けることができるのか?
優れた技能をもつ教員は一部だからこそ、多くの先生が学ぼうとする。でも、全員がそうなれるかは疑問が残る。
教師は職員になるべきか?

教師は学び続ける

どこまで自分の技能を高められるかは分からない。それでも、僕は信じたい、「教師は学び続ける存在」であると。誰もが、少しでも良い授業をしたい、良い学級にしたい、つまり、目の前の子どもを育てたいと願っているはずだ。
そのためには、学ぶしかない。先人の知見から学び、実践を繰り返す。実践を振り返り、改善する。学び舎にいる教師こそ、学ぶ姿が求められる。

量だけでは弱く、質だけでは脆い

学びの姿勢についても悩みを抱える方がいるのではないか?

日々、多くの実践を繰り返しているが、なかなか改善しない。

憧れの先生の真似をしてみたけど、なかなかうまくできない。

前者は、量だけをこなしている状態だ。これでは、どこまでいっても一人よがりなもので終わってしまう。そこで、他者から学ぶことが大事になる。質の高いものを見たり読んだりするといいだろう。

後者は、質ばかりを求めている状態だ。優れた実践を、たった1回やったくらいでは、なかなか効果は得られない。身に付けるには、量をこなす必要がありそうだ。

全ての人間に平等なのが「時間」だ。
限られた時間の中で、量と質のバランスをとりながら自己研鑽を重ねていきたい。

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