見出し画像

不幸中毒なはなし。

それが不幸中毒ってヤツですよ、お客さん。不幸度で勝ちたいなんて思ってたら、最終的に自分から不幸になりたがる奴になっちゃうよ

愛されなくても別に 武田綾乃

何年か前に読んだ小説で あまり覚えていないけど。

不幸中毒って、ちょっとわかる。
と思うのです。

「自分の方が不幸なのに!」って話だと思うんだけどね
わたしは 不幸中毒 について考えたとき

不幸でい続けることで これ以上不幸にならない。
常に不幸だと また嫌なことがあったって
ほらね!って思える。

"わたしは不幸だから仕方ない"
そうやって自分を落とし込んでいるようにみえた。
そうしないと自分を保てなくて
心がぼろぼろになってしまうんじゃないかな。
そんなふうに考えてた。

誰かに辛いと言われたとき
( わたしだって辛い )
( わたしの方が辛いでしょ )
って思ってしまうとき、ない?

わたしはある。

でもその人にとっての精一杯とか
辛さの閾値とかわかるはずがなくて
自分の物差しで相手の感情測ることは
よくないよなって
最近、思えるようになった。

だってだれかにとっての
「お腹減って辛い」って言ってるときの辛さと
わたしの「もう嫌だ、消えたい」って思う辛さ
一緒かもしれないしね。違うかもしれないし。

そうやって相手を認めることで
自分も救われた気持ちになる一方、
相手の感情って
言葉にしてもらわないとわからないけど
結局その強弱とか 深層心理とかは
絶対にわからないんだって思って
ちょっと悲しくなった。

あなたのいう「大丈夫!!」も
「辛い」もよくわからなくて
最近は なにが本当なのかわからない負のループにいる。

結局はどこまでも
わたしの想像でしかないかもしれない。

連絡をとってくれる友だちがいて
夜お散歩に行ってくれる恋人がいて
自分で稼いだお金でほしいものを買って
ネットショッピングで たまに失敗して
そんな生活がわたしに舞い降りてくるなんて
本当なんだろうか。
不幸度で闘ってきたわたしには
この生活が当たり前だと思えない。
思いたくもないんだけど。
これから待ってる不幸を考えてしまって辛くなる。
幸せってこわい。
最近そんなことを考えてばかりで
ふとこの小説のことを思い出した。

ので、書いてみました。

この記事が参加している募集

#読書感想文

191,797件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?