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映画「PERFECT DAYS」~光と影の戯れに生きること~

    東京・渋谷でトイレ清掃員として働く平山(役所広司)は、

         静かに淡々とした日々を生きていた。

    同じ時間に目覚め、同じように支度をし、同じように働いた。

    その毎日は同じことの繰り返しに見えるかもしれないが、

            同じ日は1日としてなく、

         男は毎日を新しい日として生きていた。

    その生き方は美しくすらあった。男は木々を愛していた。

          木々がつくる木漏れ日に目を細めた。

    そんな男の日々に思いがけない出来事がおきる。

         それが男の過去を小さく揺らした。

PERFECT DAYS 公式サイト

 映画が終わり、エンドロールが流れる。作品の余韻を味わいながら観て
いると、「木漏れ日」という言葉の意味を説明する文章が表われた。ヴィム・ヴェンダース監督が求めたテーマに関係するのだろうか?

木漏れ日(komorebi):風に揺れる木の葉によって生み出される光と影の揺らめきを表す日本語。それはその瞬間に一度だけ存在します。

生成AI・Gemini の回答より

 東京・渋谷区内にある、公衆トイレの清掃員・平山(役所広司)の日常を描いた物語である。確かに、主人公がフィルムカメラで「木漏れ日」を撮影するシーンが何度か出てくる。プリントアウトした写真を眺め、自分の感性に合うものを選り分ける場面もある。

 また、平山が見るモノクロームの夢にも「木漏れ日」が現れる。「木漏れ日」が、この映画を読み解く「鍵」になるのかもしれない。

「木漏れ日」は、枝葉の間から漏れる陽の光を意味するが、地面などに映し出された「光と影が織りなす模様」もその範疇だという。

 平山の身辺に、「Perfect days 完璧な日々」を揺るがす様々な出来事が起きる。彼の心に照らし出された「木漏れ日」は、どのような「人間模様」を描くのだろうか? 

はなびらに新春の風はたのしく、
草原の花の乙女の顔もたのしく、
過ぎ去ったことを思うのはたのしくない。
過去をすて、今日この日だけすごせ、たのしく。
(オマル・ハイヤーム・ルバイヤートの名言から『ルバイヤート』)

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