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7日間ブックカバーチャレンジ 7日目

7日間ブックカバーチャレンジ
読書と出版の文化を支援するため、好きな本の表紙を7日間アップする取り組み。

尊敬する 菊池 昌枝 姉さんと、ワインもですが人にも注目している奥出雲ワイナリーの 斎藤 聡 さんからの
「この人の好きな本を知りたい」というバトンを受け取ったので。
どなたかにバトンをと思いましたが知りたいなと思う方々がこういった状況でお忙しい方だったりどちらかといえば大きく逸脱しそうな方だったりするので次の方の指名は差し控えます。

#7days #7bookcovers
#bookcoverchallenge

7日間ブックチャレンジ 7日目
最後はこの2冊にしようと決めていました。


日本のワイン・誕生と揺籃時代 本邦葡萄酒産業史論攷
麻井宇介著、日本経済評論社


Le vin en question
Jules Chauvet entretien Hans Urlich Kesselring

ワイン、とりわけナチュラルワインや日本ワインに関わる仕事をしてる人、特に若い人はこれは読んでおいて欲しい。先入観持つといけないので中身については書きません。多分これから20年後くらいにじんわり効いてくると思う。

麻井宇介さんだと「比較ワイン文化考」と「ワインづくりの思想」も。
ジュール・ショヴェの本は仏語・英語両方で一冊になっているのとインタヴューなので結構すぐ読めます。

レストランで働いていた時なんで1991年ころでしょうか、仕事後にお疲れさんで飲んでいたら上司の湊本さん(現在は神戸の酒心館)がブラインドで出してきてみんな大ハズレしたのが麻井宇介さんが手掛けたシャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルローでそれが僕の日本ワインの原体験でした。

ジュール・ショヴェのインタヴューは読めばマルセル・ラピエールとの取り組みが生物学的アプローチというか実験・実践的側面が強いことがよくわかります。このあたりがナチュラルワインに関していちばん理解されてない部分なのかも知れないなと思っています。

マルセル・ラピエールはロバート・パーカーJr.の大部のバーガンディーかバイヤーズガイドの第4版くらいに名前が載っててボージョレーの中でも評価が高く探して飲んだのが最初で阪神大震災以前なのは確かなので1990年前後のヴィンテージだと思う。もしかしたら勝山さん少し関わっておられたかも。記憶が確かならガチガチの結構しっかり目の味わいで今のラピエールのリリース後すぐ飲めるスタイルって実は2005年くらいからのような気がします。
2009年くらいの大晦日にナジャで米沢さんに何かおまかせで1本と頼んだら「ごめん今、うちボトルやとマグナムしかないねん」という意味のわからない不思議な説明とともに並べられた中の1本がラピエールの2000年のマグナムで10年近く経ってもまだまだしっかりした酒質でしたから。

麻井宇介さんが酒類専門雑誌のWANDSに掲載されていた「麻井宇介のワイン余話」は今でもネットで読めますのでこちらもぜひ。
https://wandsmagazine.jp/archives/2029

#麻井宇介 #日本ワイン #japanesewine #juleschauvet #vinnature #naturalwine
#classic #古典て実は最前線だったりするから面白い

自然派ワインとお好み焼きパセミヤ Pasania店主。某店ワインペアリングのアドバイザー、たまに専門学校の社会人向け開業支援クラスの講師も。ご予約、取材依頼、講師などのお仕事の依頼お待ちしております。