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保育園か?幼稚園か?問題は、お金か?顔か?問題と似ている。

前回の記事では、出産~保育園までに経験したことを書きました。
今日は、長女が3歳になった時、このまま保育園にいるか、転園するかを検討したときのことを思い出して書いてみます。

書きながら至った結論としては、
保育園か?幼稚園か?はどちらを選んでも正解、です。
(身も蓋もない!?スミマセン、でも本当です。)
むしろ、その選択にいたった思考プロセス、自分の取った行動、その決断をした後、新生活が始まるときのマインドセットが、
「あ~これで良かった!大成功!」👏
と自分に言ってあげられるか否かを左右するな、と思いました。


・・・と、ここまで考えを巡らせていて、気づいたのです。

これって結婚と一緒じゃない?

と。(ここでこの記事のタイトルにつながります・・・!)

そうなんです。
結婚相手を選ぶ基準は何か?問題、です。
「お金があれば、顔が少々ブサイクでも幸せに暮らせるよ?」
「いやいや、いくらお金があったって、気に入らない顔が毎日横に寝てるなんて無理よ、耐えられないわ!」
・・・この手の議論は、大昔からあるし今後もずっと存在し続けそうです。
私が思うに、結論は「お金」であろうが「顔」であろうが、どちらも正解です。決断に至るプロセスで、何を捨て、何を優先したか?
その上でこれから始まる日常生活をイメージできているか?
全て納得した上で決断したならば、それはあなたにとっての正解なのです。

それでは、ここから私がどのような思考プロセスを経たか、取った行動は?など振り返ってみようと思います。



ワンオペ×年子×フルタイム勤務の私の場合の選択肢


出典:International Institute for Social Change 

最初に世界観を掴む

長女が3歳の時の私が置かれていた状況は、なかなかにシビアでした。
(今もあんまり変わっていないけど・・・😢)
オットは朝6時に家を出て終電で帰宅、土曜日も仕事、という激務。
1歳3か月差の乳児二人を週6ワンオペで育てながら、フルタイム勤務をする会社員でした。オフィスまでの通勤時間は1時間強。
こうなると、普通に考えると保育園しか選択肢は無さげです。
幼稚園というのは、専業主婦の方がた、もしくはシッターをふんだんに使える経済的余裕のあるご家庭にのみ与えられる選択肢なのか?
自分の働き方のせいで、娘の選択肢が狭められている?!そんなの嫌!!!
・・・・と感じてしまい、すごくすごーーーくこの事実に反抗したくなりました。(そういう性格)

そこで私は、とにかく会社のワーママ先輩や近所のママ友にランチのアポを取りまくり、情報収集に努めたのであります。
無理なの?無理じゃないの?私、今これ(=転園させるための活動)やる意味あんの?の確認のためです。
最初はWebやSNSで「ワーキングマザー、幼稚園」などと検索ワードを入れて記事を読んで知識をインプットしようとしていましたが、あまりにも情報が多く、自分に当てはまるか否かのふるいにかけるのが面倒になり、途中で記事を読むのはやめてしまいました。
会社の先輩ならば、自分と似たような働き方をされているので参考になりやすいし、どうせ近所の幼稚園にしか通わせられないのだから、地元の幼稚園の評判を聞くならママ友が一番、というわけです。

彼女たちとの会話はとても参考になりました。

「毎日、お弁当作るが地味に大変で疲れているときとか、心が折れる・・・」

なるほど。給食の有無ってママにとっては死活問題なのか!

「お預かりの時間帯は保育が手薄。お預かりの子どもは園が提供する習い事を詰め込んでる。そうしないと夕方まで時間がもたない。」

なるほど。保育園と違ってお昼ご飯を食べたらすぐ帰宅する子が大半だから、さみし~い感じになる園もあるのね。でも毎日習い事を詰め込んだらお金かかるなぁ・・・

〇〇幼稚園のバスは夕方にしょっちゅう遭遇するから、働いている人が多いんじゃない?

なるほどね。お預かりやっている幼稚園でも、ワーキングマザー比率の高い低いの違いはありそうだな・・・

トイレットペーパーの芯だの、ゼッケンだの、用意するものが多くてストレス・・仕事しているとそんなこと忘れちゃって、提出前夜に100均にかけこんだりしてる。

なるほどね。段取り力が問われるってことかな・・・


とこんな具合です。
自分が幼稚園ママとなった場合、どんな感じで日常生活を回していくか、イメージすることができました。
その上で、「まぁ、なんとかなりそうかな~・・・」と思えたので、通園できる範囲の幼稚園を徹底リサーチすることにしました。


一次情報を見よ。事件は現場で起きている!

保育園に入ってみてよくわかったのは、パンフレットやホームページに書いてある文面だけでは、どんな園なのか把握できない、ということ。
まさか、女児にオカッパ頭を強要する先生達がいるなんて、入園しないとわからなかったことなんです。
(詳細はこちらの記事に書いてあります)

特に保育、教育は、人が関わるものなので、働いている先生、特にリーダーである園長先生のお考えやお人柄、がとっても大事です。
立派な教育理念も、それを実行する人がいてこそ、成立するからです。
実際に足を使って現場に行き、自分の目で一次情報を取ってこないと、自信をもって決断することはできない、と考えた私は、在宅勤務の隙間時間を駆使して、様々な幼稚園にアポをとり見学に行きました。

私は、いろいろと教育に関する書籍を読む中で、モンテッソーリ教育に興味を持っていたので、モンテを導入している幼稚園を中心に見学に行きました。
そこでわかったのは、「モンテッソーリ教育」を謳っている園でも、そのやり方は千差万別なんだ、ということ。
最初は、どんな知育プログラムをやってくれるか!?を主眼においてカリキュラム等の説明を受けていたのですが、見学を重ね、様々な先生にお会いする中で、私の中に立ち上がってきたのが・・・

モンテはカリキュラムより、その思想、
つまり、子どもと接するときの「構え」が大事

という考えです。
(・・・あくまでも個人の見解です。)

子どもを大人が操れる人として扱うのではなく、小さな大人として扱う構えが徹底されているか。他人をキチンとリスペクトする感覚が、先生達にあるかどうか?そして、それが保護者であっても、3歳の子どもであっても同様か。

今でもハッキリ覚えているのが、保護者向けにモンテッソーリ教育のワークショップを行っていた、とある幼稚園の園長の態度です。
当時、幼稚園の無償化が始まる時期で、ワークショップが始まる前に在園児の保護者向けに、無償化の件について説明をする時間がありました。
無償化がいよいよ始まる!とは言ったものの、行政との手続き方法や時期はまだ確定しておらず、心配になった保護者から無償化絡みの質問が殺到していた様子でした。
同じような質問に業を煮やしたのか?とてつもなく横柄な態度(・・・と私には映った)で保護者に説明をされていました。

あたしは経営者、あなた方は一介の主婦よね?
確定情報が来た時点で動けばいいじゃないの、時間あるでしょ?
経営者のあたしに同じ説明を繰り返させないでよ。
あたし、忙しいのよ。
一度しか言わないから、よく聞いていなさいね?

園長の発する言葉の行間からは、こんな本音が垣間見れるようでした。
(もちろん、こんなセリフは言っていません。私はこう感じたというだけ。)
でもね、こんな態度じゃ、子どもへのリスペクトもへったくれも、無いんじゃないか?信頼できないぞ!?と。
その後のモンテ講習は、興味深い内容ではありましたが、先の目に余る態度が、私をその園から遠ざけたのでした。

かたや、もうひとつのモンテッソーリ教育の幼稚園は、見学のアポ取りで電話したら、何かに火が付いたのか?園長が熱く教育論を語り出し、45分近く電話口で彼女の子育て論の演説を聞くハメになりました(笑)
かなりビックリしたけれど、これだけ熱い人なら、子どもを任せられるな、、と思ったりしました。
断片的に覚えている話はこんな感じです。

昨日ね、子どもが落ち葉を蛇口に詰めて遊んでいたらしくて水道管が詰まっちゃったんです。
「修理に何十万もかかりますよ!園長どうしますか??弁償してもらいますか???」とか職員に言われたんだけど、
私、そんなことよりも、その時の子どもが、
どんなにキラキラした目で落ち葉を蛇口に詰めていたかな~っ!?て想像しちゃいましてね。最高の思い出だろうな~って。
そしたら、嬉しくなっちゃってね。そんなわけで、うちの幼稚園は常にどこかが故障していて、家計は火の車なんですよ。

確かに見学に行ってみると、その幼稚園はお片付けが行き届いている、とは言いがたく(モンテだと整然とおもちゃがきれいに棚に並んでいるイメージなんだけど・・)THE自由!!!という感じ。
でも、私はそこに何かビビビッとくるものを感じて、我が子をこの幼稚園への入園させよう!と決めました。


結婚と一緒。全ては♡マッチング♡なのだ。



決断は早く!チャンスは逃さないこと

松田聖子さんが、ビビビ婚をされたのは15年以上前のことです。
その時、へぇ~こんな風に結婚を決断してもいいんだね!
とスピード婚が市民権を得たような風潮があったかと思います。

私は元来せっかちな性格なのもあり、園長との電話でビビビを感じ、入園説明会へのアポを取りました。
そしたら、その当日、新規開設する「英語クラス」の説明会を在園時向けにやる、というのです。
「え、なに?それすごい興味あります!私も参加したいです!!!
今から行きます!!」
と電話口で熱く訴え、電話を切り、ビューンと車を飛ばし、1時間後にはその説明会に参加しておりました。そして、翌日には願書を提出していました。

今振り返ると、こういうのを、「ご縁」というのかな、と思います。
ちなみに、こんなに早く決めていいのかな??と自分でも少し不安になったので、夜に夫に話してみたら、「いいじゃん、決めちゃお」と即答。
こういうところは似た者同士のようでした(笑)。

Nobody is Perfest. 広い視野で捉えよう

もちろん、今通っている園には「ん???マジで??それでいいの???」と思うことは、正直あります。
特に娘は仏教系の礼儀作法がキッチリした保育園(今でも正座は私より長くできる💦)に0歳から通っていたので、そことの環境の差はかなりのもの。

  娘「ねぇ、ママ~ 幼稚園ってすごいdirtyなんだよ~」
    ※英語クラスなので、ルー大柴みたいな喋り方(笑)
  私「そっかー、お部屋が大きいからお掃除が大変なのかな~?」
  私の心の声「お片付けはしなくていいもの、て思っちゃったら
      どうしよ・・・😢」

仏教系保育園では禁止されていた華美なお洋服や髪飾りも許容されていて、ギャルママの娘さんは、めちゃめちゃ凝った髪型をして園に現れます。

  娘「ママ~、私ももっと可愛い髪型にして~」
  私「ママ、不器用だからできないな~ごめん」
  私の心の声「パリジェンヌみたいにシンプルさが美しい!的な
      価値観を持ってほしい・・・😢」

1学年100名強のマンモス幼稚園なので、たまに珍事件もおこります。

  娘「今日、〇〇君がお〇ん〇ん出して走ってたー」
  私「・・・・・・」
  私の心の声「おいおい、そこは野放しにしないでよ💦」

どれもこれも、子どもの自主性や個性を最大限尊重する、園長の方針からすると、まぁまぁ理解できるというか、目をつぶるしかないね、と思うことばかりです。園でできないことは、家庭の躾でフォローすればいい、だけのことです。お片付け、お掃除、性教育・・etc。全部おうちでできる事ですね。

THE自由!な幼稚園に通い出してから、
  園で思いっきり自由に遊ばせて、
  家庭ではキッチリお勉強や生活にまつわる躾をする

というバランスを保つことを、我が家の教育方針にしました。
園でも家でもキッチキチにやっていると、子どもも息が詰まりますよね。
これは結婚生活も同じですよね。どこかに、逃げ道、余白がないと行き詰まると思います。

何でもない日をお祝いできるか

『不思議の国のアリス』に出てくる、お茶会のエピソードが大好きで、私のライフスタイルの軸、フィロソフィー的なものになっている考えです。

『不思議の国のアリス』

マッドハッター(いかれ帽子屋)と三月うさぎが「非誕生日」のお茶会を開き、祝っています。英語では「A Very Merry Unbirthday To You(誕生日ではない日おめでとう)」というのだそうです。なんて素敵な考え方!!

この記事で、長々と書き連ねた事は、この一言で説明ができるのです。
保育園でも幼稚園でもどちらでもOK!
あなたと子どもが、何でもない日常をお祝いするように過ごせる場所であれば。

あなたは今日の自分に、Happpy Unbirthday! と言えますか?

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