【光熱費を25%削減】水で満たした二重窓を開発したぞ

東北の方に親戚がいるのだけれど、東北の家は玄関に扉が二つあって、なんか変だなと子供の頃にはそう思っていた。後々になって気がついたけれど、寒冷地では二重扉が多く使われていて、断熱効果を上げて、家全体の室温の低下を軽減させている。また、風が強い日も強風が家の中に入らないようにするためでもある。

玄関の出口が二つあることで、外側の扉から伝わる冷気を内側の扉が防ぐことにより、玄関が極端に寒くならないようにしている。扉と扉の間の空間を風除室といって、うちの親戚は増築した形で二重扉になっていたけれど、そこで身体についた雪をほろったり、雪かきするための除雪道具をそろえていた。

寒冷地では玄関に限らず、窓も二重窓だったりするけれど、窓のサッシって大体アルミだから、冷気をすっごい伝えてくる。最近ではこのサッシの素材が樹脂でできているものもあるそうで、これなら冷気も伝わりにくい。いずれ、自分も家を建てるときが来たら、樹脂のサッシを選びたい。防風、防寒の備えを考えるの、ちょっとわくわくする。


イギリスのスタートアップ企業Water-Filled Glass社が、2枚のガラスの間に薄い水の膜を挟み込んだ窓を開発した。これによって、太陽光や建物の内部から逃げる熱を吸収することができる。

一般的には寒さが特に厳しい地域で用いられている二重窓は窓の内側にもう一枚窓があり、空気の層を作って断熱効果を計っていた。今回のスタートアップ企業であるWater-Filled Glass社が開発、特許を取ったのはガラスとガラスの間に水を満たすことでさらに断熱効果を上げている。

この熱エネルギー吸収法は寒冷地では室内を暖かくし、暑い気候では空間に入る太陽熱の量を制限することができる。これにより、二次的な遮光やアクティブな冷暖房システムの依存を減らし、全体的な二酸化炭素排出量を削減することができる。

研究チームは、この技術が標準的な窓土比較して、エネルギーコストを約25%削減できると推定している。

しかも、窓の中の水はポンプを通しているので、内部の水をいつでも交換できる。温まった水を再利用できるので、シャワーにも使える。寒冷地でも水が流れていれば、凍結する可能性は低い。限度はあるけど。そういった懸念を払拭するように、トリプルガラスも開発していて、断熱性の高いアルゴンガスが充填されている。

水を使っているので、透明度が高いけれど、染料を入れてちょっと雰囲気を作るなんてこともできるね。水温を調整すれば、グラデーションが描ける窓もできる。この技術はアート方面でもっと広げられそう。


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