【海洋の新たな秘密:海水からの新規分子発見を可能にする革新的な装置】海水を「嗅いで」未知の分子を見つけたぞ

海洋は我々が知っている以上の複雑さを持ち、海洋生物が放出する微細な分子の世界がそこに広がっています。最近の査読付き論文によれば、海水から「嗅ぐ」ことで新たな分子を発見するための画期的な装置が開発されました。

概要

地球上の多くの生物は、目に見えない化学物質を放出しており、これらは将来的に薬や生物活性化合物として利用できる可能性があります。この装置は、海洋生物が放出する溶存化合物を捕捉し、分析することで海水中の新規な分子を発見することを可能にします。特に、サンゴ礁などの脆弱な生態系での創薬研究において有望な成果をもたらす可能性があります。

詳細

海洋の一滴の海水には、数々の生物の微細な分子が溶け込んでいます。これらの分子を特定し、分析するためには、従来の方法では捕獲して濃縮する必要がありました。この新しい装置は、水中ダイバーが使用可能な防水装置であり、化粧落としパッドのようなディスクに海水を送り込むことができます。このディスクは溶存分子を吸着し、後で分析に利用します。

研究者たちは地中海の深さ65フィートの洞窟でこの装置を試し、海水から捕獲された化合物を質量分析しました。その結果、未知の分子構造や海洋生物から放出される化合物が検出されました。

洞察と展望

この装置は、生態系の健康状態を理解し、将来の創薬活動に貢献するために新たな分子を検出する非侵襲的な手法として有望です。今後のステップとしては、この装置をより自律的な海水ろ過や深海での遠隔操作に適応させることが計画されています。

この研究はフランス国立研究庁、トタル財団、国立科学研究センター生態学・環境研究所などからの資金提供を受けて行われました。ACS Central Science誌に掲載された論文のアブストラクトはこちらから参照できます。

米国化学会(ACS)は地球とその住民の利益のために化学事業とその実践者を支援する非営利団体であり、科学教育の推進や化学関連の情報提供を通じて世界的なリーダーの一つです。

この装置の開発は、海洋の未知の世界を探求し、新たな医薬品や生物活性物質の発見に向けて革新的な道を切り拓く可能性があります。

ChatGPTより作成


生命は海からやってきたと言うけれども、海の中は未だに知られていないことがたくさん残っているんだなと思う。まあ、調べて研究し尽くしたと断言できるのはさすがに傲慢であるけれど。

人間は見たいモノしか見ようとしないし、知りたいことがあれば知りたいことだけを受け取ることができる。海水には薬になるモノがあるかもと発見したのは、当然といえるけれども海水に秘められた謎がきっとあると関心があったからだろう。昔は「海水浴」が湯治のような意味で使われていたらしいけれど、何らかの治療効果が本当にあったのかもしれない。

海に自生している海藻から味の素が生まれたわけだし、海底火山にある熱水が噴き出すあたりにも、化学反応を起こしてとんでもない効能を持った何かがあるだろうなって思ってしまった。

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