コミケの戦利品を紹介していく1 C101
自分の年末と言えば、ここにこないと年を越した気がしないまま、10年単位のお付き合いになってしまいました。ここ数年は世界規模の災害により、存続も危うい状況になりましたが、前回よりも動員数を増やし、感染チェックも緩くなりながら、開催することが出来ました。
しかし、今回の入場チケットが販売期間になっても売れ残っていたようで、かつての勢いはまだ取り戻せていないようです。コミケの参加者も高齢化が進んでおり、また少子化もあるので総数的に参加者は減少していくようになるのかも。
コミケは実物を手にすることで所有欲を満たす場所でありますが、テレワークの普及など、インターネットに依存した社会が進めば、このような場所を求める人も少なくなるのでは、とも考えます。
まあ、そうなるのはもうちょっと先になりそうですし、ここでしか手に入らないモノ、この場所でなら表現できるものがありますから、自分の目に見える範囲で愉快なものをまだ探していこうと思っています。
Twitterマンガで毎日夕方6時に更新している絵日記集。内容はKindleでも配信中。作者がゲームプログラマーをめざすもなぜかスポーツクラブに就職、意気揚々と務めているも、少しずつ業態に違和感を持ちつつ、身体に異常が出たことでようやくこの会社がブラックだったと確信に至る。
会社の慣例で30分早く出社、タイムカードで退勤を記録したら、サービス残業、安月給で3年間昇給なし、状況を変えようとしない上司、効率の悪い事務仕事を情緒でごまかす先輩達、先物に手を出して貯金融解、FXでさらに融けたり等、楽観的メンタルつよつよキャラで描いているものの、十中八九普通の人は潰れていく環境。
逃げようとしても逃げられないのは、感謝してくれるクライアントやアホだけど憎めない同僚達がいて、100%悪い場所じゃ無いだけに会社を去ろうと決めても後ろ髪を引っ張るのは粘っこいへばりつく情緒だ。自分がいなくなった後、迷惑をかけてしまわないかという後ろ向きの妄想が会社にとって、都合のいい善人に変えてしまう。
結局、8年の時を経て会社を辞められたけれども、人材を牛馬のように扱って、フォローも出来ない会社はごまんとあるだろう。そんなとき、ぬこー様ちゃんのようなメンタルモデルが、これから生きていく上で重要なものになるに違いない。人はもっとスキに生きていいはずだ。
スペースに訪れた時、ご本人がいらしたんですが、自他者ともに伝え聞いていたとおり、身体が出来ておりました。まさにアスリート体型。コスプレエリアにでも行かなきゃ、ああいう均整の取れたスタイルは見かけませんね。
アイドル志望の夢咲あゆは、その願望を叶えようと数々のオーディションを受けては不合格の烙印を押されて、夢を追うことを諦めかけていた。そんなとき、憧れのトップアイドル「上原こころ」がオーロラビジョンに映っているのを見上げていた。
上原こころがプロモーションしたのは、トップアイドルになれる世界最大のオーディション。半ば諦めかけていたあゆだったが、くすぶった情熱はオーディションに挑ませる。
しばらくして、書類審査の合格通知が届いたあゆは翌日のオーディションにおもむく。
控え室で不安になっていたところに声をかけてくれた同じ候補生と一緒にオーディションルームへ。そこで受け取ったのは刃渡りが大きいナイフ。なんの冗談だろうと問いかけたとなりの候補生はその場で銃殺された。どうやら、トップアイドルの舞台に立つためのサバイバルゲームが始まったらしい。
この作者はアメリカの方で、アメリカのコンベンションでは販売をしていたけれど、日本のコミックマーケットでは初めての頒布だったという。子どもの頃から日本のマンガに憧れていて、昨年日本に引っ越して冬コミで発表が出来たとのこと。
アメリカ人だけどマンガ家になりたいと、自己紹介にあるけれど、十分描けていると思うのでマンガ家と名乗っても良いのでは。インディーズでは無く、商業作家となりたいという考えなのかも。
Twitterを見たら、無事に完売したとのこと。おめでとう。コミケで完売できるなら、実力はあるのできっとうまくいくでしょう。
同人作家を10年以上続け、他人の作品に嫉妬してみられなくなるまでこじらせてしまい、心理学に出会って自分を再発見する。
しかし、創作をいざ始めようと思ったら、過去の自分に戻ってしまうんじゃないかと考えるようになってしまい、筆を執れなくなってしまった。
そんな折、仕事による手首へのダメージが指先のしびれを起こしてしまう。「手根管症候群」と診断された時、どうせ痛めるなら、絵やマンガを描いてこうなりたかったと思い至った。
このときから、仕事を辞め、商業マンガに挑戦することを決意する。
ネットが普及している昨今、マンガ媒体はスマホを中心に供給が増え始めたくさんの募集を見つけることが出来た。しかし、いざ送ろうとするも気負ってしまい、明日に、また明日にと先送りをしてしまう日々。
可能性を残したままなら、可能性の中で生きられる。そんな生き方を変えることが出来たから、今度こそと挑戦をした。始めることに遅すぎることは無いとどこかで聞いたことはあるだろう。だけど、その言葉だけで動くにはまだ力が足りない人がきっとたくさんいる。
商業作家へのデビューを目指して、自分を見つめ直す日々を送る。アイデアが出ない、うまく描けない、面白くない、過去の自分が今の自分に制限をかけていたとふと気づく。自分が描きたいことを描くことを恐れていた。
描けない原因に気づいて、拙いとわかりながらも作品を書き続けてきたこと、挑戦をしてきたことで一つの結論にたどり着く。
50ページ程のよくある同人誌のページであるが、創作者にとって示唆に含んだ内容はとても有意義な一冊。商業マンガに限らず、Twitterマンガに励んで結果がでず、作ることに悩んでいる人たちにも読んで欲しいと思う。
Twitterを始め、SNSの普及により、作家の身の上を知る機会も増えてきている。華々しいアピールをしている作家も大いに悩んでいると考えていいだろう。きっと嫉妬や渇愛に苦しむ人がごまんといる。でも、極楽に行こうと願うわけじゃ無いと思う。性癖や情熱や憧れなどに突き動かされて、生きがいを感じている自分でいたいのだと、たぶん。願わくば行き着く先が安らかであらんことを。
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