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【AIアートに対する暗黙の偏見】風景画だとAIの描いた絵が判別できなかったぞ

AIが生成したアートに対する人々の態度は重要な研究テーマとなっています。特に、AIアートに対する暗黙の偏見が存在する可能性が指摘されています。この研究は、その偏見が具体的にどのように現れるかを明らかにすることを目的としています。

調査の方法とデータ

研究では、日本の大学生34人を対象に、アイトラッキングを使用して実験を行いました。参加者には、人間が描いた絵画とAIが生成した絵画を見せ、それぞれの絵画に対する反応を追跡しました。また、絵画の美しさや感情的な評価など、さまざまな尺度で評価を行いました。

実験結果と分析

実験の結果、参加者はAIが生成した絵画と人間が描いた絵画を同等に評価しました。しかし、人間が描いた絵画に対する注視時間が長くなる傾向がありました。また、AIが生成した絵画を正しく分類することが難しかったことが明らかになりました。さらに、参加者は人間が描いた絵画の68%を正しく分類できた一方、AIが生成した絵画の正しい分類率は43%に過ぎませんでした。

暗黙の偏見の示唆

研究の著者は、これらの結果からAIアートに対する暗黙の偏見が存在する可能性を指摘しています。特に、AIが生成した絵画に対する認識の違いが、人間とAIの創造性に対する認識の差につながっている可能性があります。このような偏見は、AIが作成したアートに対する評価や扱いに影響を与える可能性があります。

結論と展望

この研究は、AIが作成したアートワークに対する人々の認識に影響を与える要因を明らかにしました。今後の研究では、異なる文化や背景の参加者を対象に拡大し、より包括的な結果を得ることが重要です。また、AIの進化に伴い、AIアートに対する人々の態度も変化していく可能性があります。

ChatGPTより作成


昨今AIで描いた絵があふれ出して、LINEのスタンプの新作もAIで描いたものとおぼしき画風のものを見かけるようになった。AIで描いたかは不明だけれど、ああ、AIで描いた感じだなという感じがある。なんでそう感じるのかって? 自分もAIで描いてもらっているから。

いつもの記事に張ってあるイラストは「Image Creater」というDALL-Eがエンジンの生成AIに描いてもらっている。

まだ生成AIは構図なり見せ方なりが通り一遍にみえて、人間が描く絵がすこし違って見えてくる。

それでも、十分にうまいレベルなので、素材を探す手間も省けて、自分のイメージと大体合わせてくれるから、これからも使っていくつもり。

いずれは人間の偏見も薄くなっていくんだろうけれど、それはAIがかなりうまくなったという技術的な進歩が人間の審美眼に追いついてきたことになるんだろう。

実際に、デジタル作品を販売しているサイトをのぞくとAI作品がかなり出品されていて、どれ見ても、かなりうまい出来に仕上がっている。ただ、それほどの作品を作るためには先行投資が必要で、AIのサブスクリプションサービスに登録したり、めちゃ高い性能のいいグラフィックボードを備えた高性能PCを用意することや、要求するイラストを出してもらうために、膨大なプロンプトを入力して、ソシャゲガチャよろしく、たくさん生成して選別しなくてはならない手間がかかるという。

こういったAI作品が活発に売られているところから、偏見がなくなっていくだろうなと思う、なおそこは成人向けコンテンツなんだけど。


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