【触覚を再現する義手】3Dプリンタで触覚を持った人工皮膚を開発したぞ

義手や義足を究極になるとしたら、触覚や温冷覚をはじめとする感覚器を脳にフィードバックできたらすごいかなと。

手指の筋肉はとても多くて、細かい力加減や動きをするように出来ているし、握力1つでも3種類に分けられる。この動作を再現できるようになったら、次は感覚受容器を再現できればと思う。

ただ、義手の長所でも短所にでもなりえるのは感覚が無いと言うことで、義手は疲れることを知らないから、ある程度ハードな運動でも部品が摩耗して損なわれない限りはずっと動いていける。そのかわり、感覚が無いと言うことは手加減が出来ない。

筋電義手がその加減を実現しているようだけれど、卵を二つに割ったり、天津甘栗の鬼皮を剥けるだろうかと考えてしまう。


イギリスのブリストル大学工学部数学科の研究チームが人間の皮膚構造を再現した人工指を開発した。

これは3Dプリンタで作ったスキンは人間の指先の触覚皮膚の構造を再現している。表皮外層と真皮内層の間にある真皮乳頭を模倣して、人工指先に触覚を作り出した。柔らかい素材と硬い素材を混合で製作できる高度な3Dプリンタとのこと。ご家庭で作れるものではなさそう。

研究では人工の指先が人間の神経信号と非常によく一致していたことがわかった。けれど、細部はそれほど敏感には出来なかったという。これは技術的な問題なので、時間が経てばもっと精度の高いものが作れるだろう。

筋電義手に触覚をつけられたら、大分本物に近くなった感じがする。おそらくはちょっと重いものになるだろうけれど、将来は本物以上に優れた義手がきっと現れるだろう。そのときは、スマートアームとして登場するかな。

それとも「スマート」という言葉も陳腐になってしまうかも。


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