【光で痛みを緩和】緑色の光による鎮痛効果を解明したぞ

光の色というのは痛くも痒くもないけれど、何かしらの影響を与えていることは間違いない。けれど、たいていの人はその恩恵をよくわかっていなかったりする。自分もよくわかっていない。

身近なところだと、太陽電池がそれだろうけれど、光は間違いなく当たると影響を与えており、熱を感じるものもあるし、浴びすぎると日焼けがひどくなるものもあるわけで、さらに赤い光は視力低下を改善させる効果があるという。

波長の短い光は神経系に何か影響を与えているらしい。目は光を感じる感覚器であるので、色によって影響があるというのは割と自然に受け入れられる。

仕事で年を重ねていた人が視力がいいというので、どんな習慣を持っているのかとそれとなく聞いたら、あると言えば、毎朝庭の草木をじっと眺めているという。緑色が何かの影響を与えていたんだろうか。


中国復旦大学医学神経生物学とMOE脳科学フロンティアセンターの研究で、マウスの目から脳までの神経活動を追跡したところ、緑色の光が痛みをなぜか軽減するのかを解明した。研究グループはマウスの目の奥から脳までの視覚神経系の各部を研究した。

これまでの研究や事例で、緑色の光、特にLEDから発生したものは関節炎、片頭痛、線維筋痛症などの症状をもつ人々の痛みを軽減すると示唆されており、理由がわからないままだった。

研究グループはマウスの傷みの体験にどのような変化をもたらすかを検証した結果、痛みを緩和する神経経路は視細胞から始まることが判明した。

緑色の光はGABAシグナルが多くなり、その結果PENKというタンパク質をコードするPENK遺伝子による発現が多くなることを発見。このPENKは脳のオピオイド受容体を活性化させる。これが痛みを鈍らせることにつながるとのこと。

研究者は、今度は緑色の光が痛みを鈍らせるように進化したのかを調べる予定にあるという。

偏頭痛に悩む人も緑色の光を目に入れて、和らげるガジェットが現れるかもしれない。でも、間接光でも効果があるなら、観葉植物を置いても効果があるかもしれないね。


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