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【高重力下で飼育されたイナゴの驚くべき適応能力】重力トレーニングしたイナゴはパワーアップしたぞ

驚くべき研究が行われ、高重力下で飼育されたイナゴが異常なほど強くなるという興味深い現象が明らかになりました。

地球上の動物のほとんどがクチクラと呼ばれる外骨格を持っています。ブレーメン応用科学大学の生物学者カレン・スタムとヤン・ヘニング・ディルクスによる研究では、イナゴを特殊な装置で高重力環境に置き、驚くほど短期間でその外骨格が強化される様子が明らかになりました。

通常、重力条件の変化は生物の物理的なシステムに変化をもたらしますが、この研究ではイナゴがどのように対応するかが注目されました。

研究によると、遠心分離機と呼ばれる装置を使用して3gから8gの重力条件を模倣し、イナゴの生存率と外骨格の特性について観察されました。驚くべきことに、3gではイナゴの脚が強化され、外骨格の厚さも増しましたが、5gと8gではイナゴの死亡率が上昇し、外骨格の厚さが減少するなどの変化が見られました。

この驚くべき結果は、昆虫が高い機械的負荷に適応し、自らの体を変化させる能力を持っていることを示しています。これはバイオマテリアルの開発や生命の進化に対する理解に大きな影響を与える可能性があります。

カレン・スタムとヤン・ヘニング・ディルクスは、「イナゴの過重力環境における適応能力は、機械的負荷に適応する生物材料の能力の新たな示唆であり、昆虫だけでなく、すべての節足動物にも広がる可能性がある」と述べています。

この研究は、「Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences」に掲載されています。興味深い発見として、昆虫の外骨格が高重力に適応する様子を示しています。

ChatGPTより作成


重力トレーニングというものをもし実現できたら、肉体の基準的なスペックを底上げできるだろうし、陸上競技においては一定の成績を収められるだろう。いまのところ、重力を意図的に大きくするのは遠心力で無理矢理作るしかないようだし、トレーニングするにはそれなりの広さが必要だし、何より重い重力のある空間にじっといなければならないので、現実的にはまだ難しい段階だと思う。

このトレーニングは漫画の世界ではだいたいおなじみで、認知度が高いドラゴンボールの修行シーンでは、界王様のいる星で地球よりも重い重力の中でトレーニングに明け暮れると言ったもの。

のちにカプセルコーポレーションの援助もあって、もっと重い重力で修行したわけだけど、人間が2倍の重力で始めたとしても、まず無理だと思う。一般的な成人男性の体重が60キロだとしても、120キロの重さになるから、そこにいるだけで相当つらいだろう。その間に筋力が育てればいいけれど。

イナゴは3倍の重力環境で2週間いたら、脚力が向上したという。人間が3倍で始めたら、まずどこかの骨が折れてしまうかも。

イナゴほどの軽い自重でも5倍8倍では半数も生き残れなかったので、内臓あたりがつぶれかけてまともに機能しなかったと思う。人間だったらと思うと筋力だけの話じゃない。内臓が沈みまくっておなかのウンチで死ぬかも分からない。

宇宙ステーションで重力を持たせることができたら、その宇宙空間で重力トレーニングがきっと実現できるはず。近い未来の最先端トレーニングは宇宙で行うようになるかな。


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