【催眠感受性の謎:神経活動から解き明かす、なぜかかりやすいかかりにくいか】催眠術のかかりやすさを明らかにしたぞ

催眠術はその効果が個人によって異なり、誰もが同じように魅了されるわけではありません。新しい研究により、催眠感受性が生まれつきの特性であることが確認され、その背後にある神経活動の違いが明らかになりました。

この研究では、催眠術の効果に特に反応する人と反応しづらい人の違いを明らかにするために、ボランティアグループの脳の活動を調査しました。その結果、催眠にかかりやすい人とかかりにくい人の脳の重要な違いが発見されました。

査読前のこの研究では、75人の参加者が催眠感受性を評価するためのアセスメントに参加しました。その中で40人の被験者が、催眠術に対して高い反応か低い反応のどちらかに分類されました。

研究者たちは脳波計(EEG)を使用し、40人のボランティアの脳の活動を「催眠誘導」の前後で記録しました。その結果、催眠感受性が高い人と低い人を区別する特徴が同定され、催眠の多面的な性質が浮き彫りになりました。

催眠にかかりやすいかどうかを決定する主な要因は、脳活動の特定の要素でした。具体的には、催眠誘導前の神経活動の非周期的指数の違いが、催眠感受性と相関していることが示されました。

この非周期的指数の違いは、個々の人の「精神的吸収、リラックス感、催眠反応への準備」に影響する可能性があります。この特性は、催眠感受性が高い人ほど顕著であり、催眠術の適性に影響する可能性が高いとされています。

重要な発見として、催眠感受性を決定するパターンが、催眠誘導の後ではなく、むしろその前の神経活動に見られたことが挙げられます。「感受性は、催眠術の手順とは独立した神経的特徴によって捉えられる素因を反映している」と研究者らは述べています。

この研究は、催眠感受性が個々の人の先天的な心理的特性である可能性を示唆しています。詳細な内容はbioRxivに掲載されたこの研究のプレプリントから確認できます。

ChatGPTより作成


催眠術はウィキによると明治20年前後にその用語が初めて一般社会に広まったと記述しており、他人に与えられた暗示によって、精神的変化や肉体的変化を引き起こされた状態とある。

テレビメディアが隆盛を誇っていた頃、催眠術師の番組が度々見かけるようになって、集団催眠をするところは、みんながみんなふらふらになっていたけれど、本当なのかとさすがに訝しんだ。

若手の俳優に和田アキ子に恋愛感情を抱かせて、アプローチをさせたりもしていて、楽屋まで追いかけていく若手俳優。さすがに困ってしまったので、弟子の催眠術師が催眠を解いて事なきを得たり。

自分が知っている限り、随一の名人は「野口晴哉」という方で、「整体」という言葉を作ったのもこの方。

ごく自然に相手をその気にさせてしまい、足を骨折した人を歩かせてしまったことも自伝にある。まあ、自伝なので真実は分からないけれど。それでも、野口晴哉に出会った方たちの証言があって、数々の著名人との交流もあり、亡くなった今でもその影響力は健在らしい。

すごいエピソードとして、相手に人形を見せて、これはおまえだと暗示をかけた後、針を人形の腕に刺したら、相手の腕から血が出たという。このことがきっかけで、これは人をもてあそぶ術だと断じて、2度と催眠術を使うことが無かったという。

いい意味でも人を動かすことが得意だったそうだけれど、催眠状態に入りやすい感受性を高めるやり方を経験的に体得していたのかも。科学的な研究がなされていなかった、当時の名人たちには、今でもびっくりするようなエピソードが残されている。今となっては、事実の確認に根拠が薄い話になるわけだけれど、それをできる限り謎を解きあかさんと研究していこうとする組織も存在していた。

おそらくはまだ現代科学でも分からないものがあるかもしれないけれど、最近そういったものを見聞きしなくなったのは、科学のフィルターが厳しくなったというのもあるだろうけれど、SNSの影響を忌避しているというのもあるのかなともおもう。

なぜか、その手の名人はSNSをやってない。そういう方たちはなるべく人目に触れず、穏やかに生きていくことを信条にしているんだろう。

話は戻って、催眠術は遊びのつもりでやってしまうと取り返しの付かないことになりかねないので、絶対に興味本位でやってはいけないと催眠教会からも注意喚起されている。昭和の初めに催眠術を研究していた組織が残した記録には、遊びのつもりでやってみたら、手が離れなくなってしまったと相談に来た人が度々来たそうな。


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