【アルツハイマーの真の原因?】アミロイドβが原因と思われていたアルツハイマー型認知症に別の可能性が浮かんできたぞ

むかし、認知症になった親が現実との認知がずれまくって、介護する子どもの手に負えなくなった話をドラマにしたモノがあったんだけれど、認知症になった親が現実に対して疑心暗鬼になって、ところ構わず暴れてしまう。

家の中に何かを隠したと思って、ひたすら家捜しをしてしまったりして片付けられないから、家の中が散乱してしまったり、当時はヘルパーとか、介護を外部に手伝ってもらうことを由としていなかったから、家族だけがひたすら負担を強いられていた。そのことを見せたくて、映像にしていたんだろうけれど。

認知症になって、家族を認識できなくなったことがとても辛い。当たり前のように過ごしていた、家族の時間が無くなってしまうこと。

近年、アルツハイマー型認知症の研究は進んでいるけれども、これといった治療法もまだ見つかっておらず、報告は度々あるのだけれど、他の認知症と含めて多くは完治できないでいる。

未だに投薬で症状を遅らせるくらいしか出来ないらしい。アミロイドβが悪さをしているらしいという説が有力なのだけれど。


アメリカ、ニューヨーク大学で行われたマウスの実験によって、アルツハイマー型認知症の原因と考えられいていたアミロイドβの蓄積は、実は副次的なモノで真の原因は別にある可能性が示された。

何十年もの間、科学者達はアミロイドβを含むプラークが細胞の外に蓄積していたと考えられていた。
そこで、今までの治療はアミロイドβを排除することを考えられていたけれど、いまいち効果が発揮できていなかった。

アルツハイマー型認知症のマウスを観察し、機能障害を起こしている脳細胞のリソソームまで追跡。リソソームは細胞が自然死した時に細胞自身を分解して処分するために関わっているという。

研究によって示された可能性はこのリソソーム内の酸活性が低下し、分解されずに老廃物でみたされたオートファジー液胞と融合して拡大する。このときにアミロイドβが含まれていた。

分解できなくなったリソソームが大きくなって巨大な液胞に変わっていく。脳細胞の掃除がうまく出来なくなって、結果的にアミロイドβが増えていた。このアミロイドβをおさえても、溜まるものが止まらない。

まずは分解をしてくれるリソソームが酸性度を回復させて、きちんと掃除が出来るようになることが先決であるとのこと。

まずはマウスでの治験になるのだろうけれど、これが真の原因であるなら、アルツハイマー型認知症ももうすぐ治療の道が見えてくるか。

それまでは、リソソームが健全に機能してくれるようになるべく健やかに過ごしていきましょうね。それができたら、悩まないんだけどね。



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