ウィザードリィのクローンゲーム
RPGといったら、ドラクエとFFが真っ先に上がって、もう一つあげるならウィザードリィを出す。
ウィザードリィとは81年に発売されたアメリカ生まれの作品で狂った王様の命令により、魔術師ワードナが盗んでいったお守りを取り返しに行くというもの。
このゲームは誰それがこういう宿命を持って、こういう人間関係で、試練に立ち向かうみたいな人間ドラマは限りなく薄味で、まずは訓練場で自分の好きなキャラクターを作ることから始める。
職業に向いている人種を選んだら、ボーナスポイントを割り振ってステータスをあげて、安い武器と防具を持ってパーティを組んだら、いざダンジョンへ。
そして、コボルトやローグに半殺しにされ、半壊したパーティは戻ってくる。しかも、間違えるとすぐに全滅する。
自分が初めてであったこのゲームの難易度に閉口してしまって、初めから投げ出してしまった。だって、これより前にドラクエをやっていたのだから。
ドラクエも2になってパーティプレイだったが、こんなにシビアな難易度ではなかった。しかも、薄暗いワイヤーフレームの狭っ苦しい場所でダンジョンの入り口付近の部屋でボコボコにされるのだ。しかもお金がなくなって、復活もできない。復活も失敗して灰になる。灰から失敗したらキャラは消えた。
時は進んで、ウィザードリィをやっていた級友達と出会い、話をする。底で知ったのはボーナスポイントを一桁でキャラをつくるのは愚行であると。
その先にはさらに深いウィザードリィの世界が確かにあって、自分はまだ入り口にも立っていなかったことを思い知る。
さらに月日は過ぎて、ゲームボーイ版のウィザードリィを手に入れることができた。あの時できなかったことを今度こそ晴らしたい、かつてのしこりがほんの少しだけ出っ張ってきた。
ウィザードリィの愛好家は根強く存在していて、シビアなゲームシステム故に生き残って、楽しんできた人たちにとっては寄り印象深いものらしい。
このたび2020年の12月からウェブ版として公開された「NIZ」 ウィザードリィならぬ似ザードリィ。ゲームシステムが限りなくWizにそっくり。シビアな難易度もそのままに懐かし雰囲気のRPGが現れた。
キャラクターを作るのも楽しいし、名前を決めるのも楽しい、手強い敵になぶられたり、宝箱の罠を調べるのも楽しい。
思い出補正と言われてしまうが、懐かしさ半分はこのゲームを楽しいと思っている。
今度は当時果たせなかったレア武器を見つけたい。全滅怖いけど、やって見せようか。もうむかしの自分ではない、今までできなかったゲームをやり抜けることができるようになったから。
初期からロードを作れるようになったのうれしい。効率考えるなら戦士からあげた方がいいらしいけど。
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