【T-REXの新たなる研究】現存するティラノサウルスの標本より2倍大きい個体がいたかもしれないぞ

夏休み、冬休みになると子ども科学電話相談室を聞いていたのだけれど、最近はすっかり聞かなくなってしまっていた。
子どものなかには恐竜ガチ勢がだいたい現れて、本職の先生に本気の質問をしてくる。先生は新しい知見を紹介してくれるので、子どもにとっては知的な好奇心を満たされて満足する。

自分が恐竜を初めて知ったのは、図鑑であったりマンガであったりするので、書籍で知った知識はいずれは古くなり、新しい研究で塗り変わっているはずなのだけれど、それを追いかけるすべは当時は無かった。

いまはインターネットもあるし、その気になれば本人に聞けるからいい時代になったなと思う。とりあえず、自分はティラノサウルスには羽毛がないという説を支持したい。


カナダ自然博物館の古生物学者チームがティラノサウルスは化石が示唆するよりも70%大きかった可能性があると発表した。

いままでのT-REXの最大の標本はサスカチュワン州で発見された「スコッティ」と呼ばれるもので、全長が13メートル、体重が8800キロあったと推定されている。

今回の研究では最大のティラノサウルスは重さが33000ポンド、約15000キログラムになり、平均的なスクールバスよりも重くなると推定している。これはスコッティよりも70%ほど大きいことになり、さらに2倍程大きい個体も存在していたかもしれない。

しかも、地球上には約25億頭のティラノサウルスが生息していたことが判明した。これまでに発見された成体の化石は32体しか無く、限られた情報しか無かった。

なので、まだ推測のうちでしかないが、性的2型性に基づく身体の大きさの変化も考慮している。同じ種の動物で雌雄間の大きさの違いがあるという。

結局のところ、化石が見つかればこの推測は正しかったと言うことになるけれども、この可能性は未知数で絶対に無いと言い切れない。まだ、32体しか見つかっていないのだから。

いつか、鯨の墓場みたいにティラノサウルスの墓場みたいな場所が発見されたら、ジュラシックパークで登場した個体よりもはるかに大きい個体が見つかる可能性もある。事実は小説よりも奇なりとなるか、実にワクワクするね。


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