1000年分の気象分析

7月の豪雨で倒れてしまった岐阜県瑞浪市大湫町の樹齢1200年とも伝わっている天然記念物の大木から年輪を見て気象分析をするそうな。

教授が見るに倒木するまで1000年以上も順調に育っており、サンプルとして良好。しかも非常にめずらしいんだとか。

大木の年輪を調べることで、そのときの気象が分るとか、確かになるほどねと思う。でも、どうやって。


実は最近の学問ではなくて、レオナルド・ダ・ヴィンチも樹木の年輪を調査したと言われていて、19世紀の大学の講義にも取り入れられていたと。

学問的には20世紀に入ったところで、アメリカの天文学者が始めたという。

1年の年輪幅は春材(早材)と夏材秋材(晩材)の合計で読み取り、春材は暖かい気候で形成層の働きが盛んなので、大形のセルロースからできており柔らかくて密度の粗い膜に、夏材秋材は小形のセルロースからなる硬くて緻密な部分になるという。

年輪を読み取ることで、降水量や水質・土壌などの環境汚染も形跡の残るとのこと。


1000年以上の気候が分かるとしたら、もしかしたら、天変地異とおぼしき気候変動があったかもしれないし、富士山が噴火したときの様子も何かつかめるかもしれないね。

年輪ごとにどこまで詳細が分るんだろうかと思うけれども、少なくとも春材と夏材秋材の違いからして、1年分で2つ3つくらいは分けて調べられるかな。

1000年分としたら、すごいデータが取れそうだな。

こういうご神木はまだいくつかあるんだろうけれど、焼け落ちずによく残ってくれたものだわ。


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