【ホタルの遺伝子で】暗闇でも光るマウスを開発したぞ

ホタル由来の発光遺伝子を活用した革命的な発光イメージング技術の開発

理化学研究所(理研)バイオリソース研究センターの研究者たちが、ホタル由来の発光遺伝子を用いて、生体内の組織や細胞の発光イメージング技術を革命的に進化させました。この画期的な研究により、非侵襲的な方法で生体深部の挙動を観察し、理解する新たな可能性が開かれました。以下では、この研究の詳細について解説します。

新しいマウス系統の開発

この研究の中心的な側面は、2つの新しいマウス系統(oFlucマウスとAkalucマウス)の開発です。これらのマウスは、ホタル由来の発光遺伝子を導入するために、最新のゲノム編集技術が使用されました。この遺伝子の挿入により、マウスの生体内で発光する能力が付与されました。しかし、発光は特異的なプロモーターによって調節され、特定の細胞や組織でのみ発生するようになりました。これにより、生体内の特定の場所を簡単にマーキングし、可視化することが可能になりました。

明るく光る2つの色

oFlucマウスとAkalucマウスは、それぞれ異なる色で発光します。oFlucマウスは黄色で発光し、Akalucマウスは深赤色の発光を示します。この色の違いは、デジタルカメラでリアルタイムに捉えることができ、生体内の2つの異なる標識組織を同時に観察するための道を開きました。この2つの色の発光を利用することで、従来の単色の発光イメージングよりも多くの情報を取得できるようになり、研究者たちに新たな洞察を提供しています。

異なる基質の特異性

興味深いことに、oFlucマウスとAkalucマウスが使用する基質には特異性があります。これらの基質は、それぞれのルシフェラーゼと高い親和性を持ち、特定のルシフェラーゼとのみ反応します。この特異性は、生体内での発光イメージングの柔軟性を高め、異なる組織や細胞に適した選択肢を提供します。また、特異性の高さは、誤検出を最小限に抑えるのに役立ちます。

2色同時の発光イメージング

研究者たちは、oFlucとAkalucの2つの色の発光を同時に捉えることができる方法を開発しました。これにより、生体内での複数の生体現象を同時に可視化することが可能となり、競合関係や協調関係など、これまでに観察されなかった生体内の動的な相互作用を明らかにできます。この2色同時の発光イメージングは、生命科学の研究分野において新たな洞察を提供し、より包括的な理解をもたらすでしょう。

今後の展望

この革新的な発光イメージング技術は、将来の研究において非常に有望です。生体深部での挙動をリアルタイムで観察し、特定の細胞や組織を標識することができるため、がんや免疫反応などの病的な状態における生体システムの理解に貢献するでしょう。また、異なるCreマウスと組み合わせることで、生体内でのさまざまな細胞や組織の挙動をリアルタイムに追跡できる可能性が広がります。この技術は、生命科学研究のさまざまな分野で利用され、新たな発見と医療の進歩に寄与することでしょう。

ChatGPTより作成


ゲノム編集技術でホタルの発光システムを身につけたマウスが登場。がん細胞などの病変部分を光らせることができるそうな。しかし、自分にとっては暗闇でも光る肉体に興味が湧く。男の子的な何か。

入れ墨ではなく、タトゥーのようなファッションで光らせたい部分の組織を移植ができたりするのかな。実験用のマウスに使っているので、今は高価な技術であっても、安価なものになっていくだろうと思う。

マウスは寿命が短いから、問題なさそうだけれど、寿命の長い人体でこの技術を使ってみたらとすると、やっぱり、身体全体が光ってしまうか。しかし、ホタルは自分の意思で光らせられるので、何かしらの感覚で光ることを制御できたりするかも。

考え直してみたら、さすがに倫理的な問題に触れてしまいそうだし、光る人体は好奇の目にさらされてしまうだろう。それでも、カジュアルにできるようになったとしたら、やっぱりゲノム編集する人が現れるだろうな、それも結構たくさん。

#日本の研究

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