【火星で酸素ができた】NASAの探査機が火星の大気から酸素を作ったぞ

NASAのMOXIEが火星ミッションで酸素生成実験に成功

2023年9月11日、NASAの探査車「パーセバランス」に搭載されたMOXIE(火星酸素原位置資源利用実験)が、火星の大気から酸素を抽出し、宇宙飛行士のロケット燃料や呼吸用の酸素を生成する技術の実現可能性を実証しました。この画期的な実験は、将来の有人探査ミッションに向けた重要な一歩です。

MOXIEは火星の大気から酸素を生成

MOXIE(Mars Oxygen In-Situ Resource Utilization Experiment:火星酸素資源利用実験)は、火星の大気から酸素を生成するための革新的な装置です。この実験は、火星の大気中に豊富に存在する二酸化炭素を取り入れ、電気化学的なプロセスを用いて酸素分子に変換するもので、宇宙飛行士が長期的な滞在や帰還の際に必要とする酸素を現地で供給できる可能性を探るものでした。

MOXIEの成功とその重要性

2021年にパーセバランスが火星に到着して以来、MOXIEは合計122グラムの酸素を生成し、その純度は98%以上に達しました。この成功により、宇宙飛行士が将来の有人探査ミッションで必要とする酸素を火星の資源から供給できる可能性が示されました。これは、大量の酸素を地球から持参する必要がなくなり、有人探査ミッションの計画が実現しやすくなる重要な進歩です。

火星での資源活用の未来

MOXIEの実証実験は、将来の宇宙飛行士が火星で生活し、帰還するために必要な資源を現地で利用する「原位置資源利用(ISRU)」の概念を具現化しました。これにより、大量の酸素を持参する必要がなくなり、有人探査ミッションの計画が実現しやすくなります。

MOXIEの先駆的な役割

MOXIEの成功はISRU技術の先駆けであり、今後の火星探査ミッションに向けて大きな希望をもたらすものです。NASAは、MOXIEの成功を受けて、さらなるISRU技術の研究と開発に注力する予定です。火星での持続可能な有人探査に向けた新たな一歩が踏み出されました。将来の宇宙探査におけるISRU技術の重要性が一層高まりました。

ChatGPTより作成


NASAの探査機「パーセビアランス」には、まだまだ機能が取り付けてあったらしい、どれだけくっつけていたんだろう。「MOXIE」という実験機器は火星の大気から酸素を生成してくれる。

今回の実験では2年程度で酸素を約122グラム生成できたという。これは、成人男性が3時間半ほど呼吸ができる量であるとのこと。

火星で酸素を作ることができたというのは、わずかとはいえ大きな前進だろう。二酸化炭素を取り込んで加圧することで800℃まで加熱する。そのあと、電解槽に流し、触媒で二酸化炭素を酸素イオンと一酸化炭素に分解する。そして、電気と酸素イオンを再結合すると酸素ができるというからくり。

MOXIEの開発チームは次の目的は酸素から液体にして保存する本格的なシステムを開発するそうな。いつかは火星で農業も実現できるだろうか、地磁気が無いから、地表ではちょっと難しいだろう。やはり、地下を掘っていくか。火星開発も夢じゃ無くなってきたかな。


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