【輸送できる原発】三菱重工がトラック輸送できる小型原発の商用化を目指しているぞ

北の国の紛争が収まる気配が見えないのだけれど、時々出てくるのがエネルギー問題で今年の冬もこの国で停電を起こしてしまうかもしれないと注意喚起があって、少し身構えていたけれど、とりあえず身近にはなにもなくてよかった。都市部はいくらか省電力に務めていたみたい。

なんだかんだと普通に暮らしているけれど、電気の使用量も火力発電所が燃料燃やして電気作っていて、再生可能エネルギーというか、主に太陽光発電もあまり期待されている様子が見えない。熱海の洪水で上流に太陽光パネルがあったということもあり、因果関係は否定されたとはいえ、あまりいいイメージはならなかった様子。

実際、太陽光発電は投資先として有望らしいんだけれど、今はどうなんでしょうね。山の樹木が剥がされて、太陽光パネルがひしめく光景を思い浮かべるとこれもテクノロジーの築いた未来なのかと考えてしまって、さみしいと感じる。

「たかが電気」と宣った方もいたけれど、電気がないと我々の暮らしは成り立ってゆけないし、たとえ自分らの暮らしに最低限の電気が供給されて、よそが省かれたとしたら、間違いなく製造業は衰退するし、広告に使う光熱費も差し引かれるだろう。それが贅沢すぎる宣伝費とレッテルを貼られて、都市部の歓楽街は質素になっていくだろう。音楽や映像を作るにもすごく電気使うんだから。

結局のところ、どれだけ電気を安定して供給できることは、国力にもつながっていると思っていて、あらゆる局面でコンスタントに血流(電気)を流していけるのかって事。となりの国が今すごいイケイケなのに、こちらはだししぶって、保守的に過ごしていたら、いつか食われるだろうって、案じたりするわけです。

だから、反対の声はあるんだけれど、原発を稼働した方がいいと思うんですよ。利権や何やら、後始末がどうとか、残された課題はあるんですけれど、それ全部クリアしてからじゃ、何もかも遅すぎるでしょう。100年以上はかかると思いますよ。


三菱重工はトラックで運べる超小型原子炉を2030年代に商用化するという。電気出力は100万キロワット級の原子炉2000分1で、500キロワット。脱炭素電源としての活用を見込んでいるとのこと。

いわゆる小型原発というもので、地下に埋設すれば事故のリスクも抑えやすいという。トラックで運べるというのは普通にすごいのでは。今開発しているのは「マイクロ炉」とよばれる原子炉で出力は500キロワットを想定しているという。重量は40トン未満とのことで、トラックで運ぶにしても相当でかそうとおもったら、高さ3メートルで幅4メートルほど。

25年稼働期間で期間が過ぎたら、原子炉ごと回収することが出来る。これはお手軽。
しかも建設コストは数十億円程度を想定しており、とても安い。現在の原発が6000億円規模だから、やすい。

いずれは自治体単位で小型原発を建造、敷設するようになんてことも。そうすると、都市部はもとより、地方にも高圧で危険な長い高圧線を伸ばすこともなく、小型原発を施設して電気を供給できる。
そうなると、震災や台風で高圧線を支える鉄柱が倒れたとしても影響が無くなるわけだし、大規模な停電リスクも減らすことが出来るわけで。都市ガスならぬ、都市電力として、供給方法に転換点ができるかな。

となると、早々に開発を進めて実用化を先んじるべきであって、シェア争いが始まるだろう。もちろん、競争になるから我々の電気料金もお安くなるチャンスもあるね。


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