【羽根の無いドローン】イオン風で浮かぶドローンを開発しているぞ

ドローンが撮影した航空映像を見ると、空を飛んでいるかのような映像みたいで、ある意味浮遊感を持ってしまうものだけれど、実際にドローンの飛行音って結構やかましかったりする。

ローターを高速回転して、ホバリングや精度の高いコントロールを実現するのだから、そういう騒音が出てしまうのは仕方ない。

羽根を大きくすれば、回転数を少なくして、揚力が得られるけれども、期待が大きくなってしまうデメリットもある。

おもちゃとして魅力的なのだけれど、大きな音が出るから、飛ばす場所やタイミングは気を遣う。近所にドローンの専門店があるけれども、行ったことが無い。行ったら行ったで、買わざる得ない雰囲気になってしまうのではと思うと。

まだ、ドローンを楽しむ予定は無いわけで。趣味としてのドローンはこの先伸びていくと思うけれど。


アメリカ、フロリダ州のドローン開発企業「Undefined Technologies」はイオン風で飛行する新しいドローンを開発している。

この「サイレントヴェントス」と名付けられたドローンは高電圧の電場を作ることで空気中の酸素と窒素の分子をイオン化することにより、電場に沿って特定の方向に加速されて、イオンと空気がぶつかり合って風が起こる。これが「イオン風」

イオン風で物体を浮かす技術はすでにわかっていて、導線やアルミホイルで作ることが出来る。

サイレントヴェントスはこのイオン風の発生の要領で作ったが、開発当初はプロペラがないから静かかと思ったら、結構うるさかった。90デシベル程。

90デシベルは犬の鳴き声を5メートル、騒々しい工場の中、カラオケなどに相当する騒音値で、うるさくて我慢できないレベルとされている。

このときは2020年の試作機だったけれど、2022年の始め頃には85デシベルと2分半の飛行ができた。

そして、最近の報告では4分半飛ばすことが出来た。このドローンの75デシベル以下の騒音レベルに達成したという。75デシベルだとセミの鳴き声で2メートル、騒々しい街頭などに相当する。

まだまだ、静かとはいえないけれど、ローターでは静音にするのは大変だから、このドローンがどこまで押さえられるかな。
とはいえ、空気をすごい勢いで送っているのだから、やはり音が出るのは避けられない。

しかし、これからドローン配送が本格的になっていくだろうから、自分らの住んでいる場所がローターの音で騒々しくなるかもしれない。

近い将来に静かな休日を宅配ドローンの音でかき乱されてしまうなら、配送業者には静音性のあるドローンを採用して欲しい。


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