アンティキラデバイスの復元モデルが作成される
オーパーツって言う、当時の文明レベルでは作ることが到底不可能と言われている、アイテムが実在する。
アステカ遺跡にあった水晶のドクロや、未知の文字で書かれたヴォイニッチ手稿、デリーのさびない鉄柱、ナスカの地上絵もオーパーツに分類されている。
当時の人間の中にも超がつく天才が存在していたのかもしれない。一体どうして、このようなハイレベルなものができたのか。そういった経緯は過去になればなるほど記録は残っていない。現在はデジタル媒体ができていて、データの保存技術があるけれども、電気で通じるインフラが無くなってしまったら、保管していたデータも復元ができない。
結局紙とペンが最適解かもしれない。文書を樹脂で固めてしまえば、ある程度の風化は防げるだろう。文字さえ残れば、後の人間が復元してくれるチャンスができる。文字のある文明は記録を残されているけれども、さびない鉄や水晶ドクロの作り方を残してほしかったな。
アンティキラ島の機械という、紀元前3世紀から紀元前1世紀中頃に書けて作られたとされている歯車式機械。世界最古のコンピュータと言われている。
1901年に考古学者のヴァレリオス・スタイスによって、沈没船から回収された。
靴箱サイズの歯車で埋まった機械は天体の動きを予測するために作られていて、5つの惑星の動き、太陽、月の満ち欠け、日食と月食を表示することができたという。
部品が複雑であると言うことと縮小されている技術レベルは18世紀の時計と同じくらいのレベル。
回収されたこの機械はボロボロに腐食しており、この構造を完全再現することができなかった。
ロンドン大学ユニバーシティカレッジの研究者がデバイスのデザインを完全に再現。3月12日のサイエンスリポートに掲載されているという。
実際に古代のギリシア人が作ったという証拠はないという。もしかしたら、アルキメデスかもと名前が挙げられている。
どこかの遺跡にこれの設計図でも見つかれば、少しははっきりしようもの。
ちなみに日本には「万年時計」というのがあって、江戸時代の発明家田中久重によって製作された置き時計がある。
およそ1000個の部品を本人が殆ど手作りしたとされていて、天象儀(太陽と月)、和時計、二十四節気(暦の指標)、曜日等々が備えたハイパーアナログ置き時計である。
作者の久重の死去の後に故障して動かなくなってしまったけれど、平成16年に文科省の国家プロジェクトで分析復元された。
それでも、すべての部品を復元できたというわけではなくて、代用品をいくつか使っている。動力となるゼンマイはたしか当時の刀鍛冶が作った特注品で、現在の技術では同じ素材では再現できなかったらしい。
とはいえ、復元ができて展示されたものが重要文化財に指定され、上野の国立科学博物館に展示されていますよ。
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