コミケの戦利品を紹介していく1 C102
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と言うわけで、前回から8ヶ月が経過して、またこの地にやってきました。毎年夏の暑さが少しずつきつくなってきており、今回も、また今回も熱中症になるんじゃないだろうかと警戒をしていたのですが、汗を沢山かきながらも無事に帰ってこれました。
未だに二日間の開催ですが、イベントが中止になる前は三日間の開催でした。二日間の開催になれてしまったようで、三日間の開催期間がずっと過去のように感じています。
今回も評論、ミリタリー系を見て回りました。二次創作系の買い物が少なくなってきており、相対的にマンガではないジャンルの本が増えています。
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X(Twitter)のフォロワー30万弱の漫画家カエルDX先生の美大時代の自伝。ここ数年前から、Twitter漫画が存在感を見せるようになり、前回の記事で紹介したぬこー様ちゃんや、やしろあずきなどのエッセイ漫画家が現れてきた。
SNS時代に様々な情報を得られるようになり、他人の生活にも需要が増えたのか、いや、もともとエッセイがテキストのメディアで地位を確立しているのだから、エッセイ漫画も元から需要があったんだろうと思う。
エッセイ漫画に共通しているのは、それほど書き込みをしていない親しみやすい絵柄で、誰でも読めるテーマにスナックをかじる感覚でページをめくれる。
とはいえ、誰でも慣れるのかと思えば、それは難しいと思う。普段から日常を切り取って、面白いと思える視点で書くことに力量が求められると考えているから。
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高荷義之氏はプラモデルの箱絵で自分の記憶とつながっていて、超時空要塞マクロスのプラモデルの箱絵が印象的だった。プラモデルの箱絵と言えば、タミヤの戦車や、海原をかける軍艦、雲を乗り越えて飛び抜ける航空機など、迫力のあるイラストを思い出すけれど、それらのは声はだいたいこの方が描いていたみたい。
当時は軍事関係の箱絵を描いていたが、写真が使われるような例が増えて、代わりにロボットアニメが進出してきたころ、本人は自分が憧れていた冒険活劇の世界だと達観し、架空戦記や、SF小説などの表紙も描くようになったという。
現在87歳というごまかしようのない高齢者の域であるけれども、描くことで生き続けるクリエイターの道を前のめりで歩み続けていくのだろう。
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親友の旦那が浮気をしていた。親友の浮気調査をきっかけに作者は探偵業を開業した。そもそも、尾行は自由にやっていいのか。親友の旦那を合法的に尾行するために探偵になったというフットワークの軽さ。
探偵になるというのは、今から探偵だ!と名乗ればなれるというモノじゃ無くて、ちゃんとした手続きが必要だった。スペースではその辺を聞こうと思ったが、明言してくれなくて、ではその辺りも楽しみにしようと買ってみた次第。
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たかが浮気の調査だけれど、相手の後ろ暗いプライバシーを探るというのは何かとスリルがあるモノらしい。浮気の調査は成功したけれども、その後のことは詳しく描かれていない。
今後も探偵するかはわからないけれども、なんとなく探偵の資質があるように感じる。危険な案件は避けて、なるべくぼかした形で面白い話を書いてほしいと思う。
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アオイホノオ連載中の島本和彦先生のエッセイ。毎回コミケに参加して、流行の作品もチェックして、すごい早いペースで同人誌を作ってしまう。
半分自伝のアオイホノオでも描かれているとおり、作家人生は悩みまくりの若者そのもだけれども、また現在の島本先生も若さは無くても、熱く生きている。しかし、今回は保身に入ったところを息子に言及されてしまう。しかし、息子も父親に面白くないとダメ出しするところは、遺伝子をしっかり受け継いでいるようだ。
まだまだ、執筆活動を続けて行かれるのだろうけれど正直な気持ち、ずっといつまでも描いているような気がして成らない。人生に終わりはあるけれども、作家は皮を残して去って行く。肉体を失っても、作家のイズムは伝わっていくだろう。
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